2024-09-14 07:00 am by 須坂新聞
須坂市内の若手経営者らでつくる「須坂景観づくりの会」(理事14人)は、蔵の町並み入り口の銀座通りの側溝に木柵を設置した。先ごろ選定された国の「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」の景観や建物を来訪者に安全に楽しんでもらう。1日を中心にメンバーが作業に励んだ。
木柵は、市蔵のまち観光交流センター「くらっと」向かいから東側に延びる歩道沿いの2カ所に設置。須坂に残る歴史的建物の特徴の一つで、基礎部分に設けられた大きな丸石による石積み「ぼたもち石積み」が間近で見られる場所だ。
同会によると、以前に設置された木柵は老朽化して、ほぼ残っていなかったという。
1日の作業には約10人が参加した。幅約1.2mの側溝はかつての水路で、歩道との段差が約30cm。現在は砂利が敷かれている。延長約4.5mと約13mの2カ所の側溝に下穴を開けてから、ハンマーで長さ約150cm、直径約8cmの杭18本を等間隔に打ち込んでいった。
下部はセメントで補強。路面からの高さ約40cm〜50cmに切断し、表面を茶系の塗料で着色した。須坂クラシック美術館前の木柵にも同じ色を塗り、町並みの統一感を演出した。このほど、杭の上部に板を取り付けて仕上げた。
理事長の小林義則さんは「重伝建に正式選定され、これから訪れる人が増えると思う。須坂の特徴でもあるぼたもち石積みをたくさんの方に安全に見てほしい。蔵の町並みの入り口でもあり、管理が行き届いていることも感じてもらえたら」と話している。
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