「須坂を味わう」ぶどう4品種の食べ比べ〜高甫小

2024-10-05 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市の高甫小学校で9月27日、市特産のブドウに関する授業があった。3年生(20人)が生産者や栽培指導者から栽培方法や品種ごとの特徴などを学んだり、実際に食べ比べをしたりして違いを感じた。授業後の給食では地域食材を使ったメニューの一つとして、初めて県オリジナル品種の「クイーンルージュ」が提供され、旬の味覚を楽しんだ。
 市産ブドウのブランド価値や農業への理解を深めてもらうことなどが狙い。市農業再生協議会(事務局・市農林課)と市学校給食センターが連携して企画した。
 講師を務めたブドウ農家の渋谷光太郎さん(塩川町)は、房の形や粒ぞろいを整える作業「摘粒」について、「(1房に)60粒ぐらいつくが、これだとおいしくならないので、はさみで30〜35粒ぐらいに減らす。この仕事が一番大変」と説明。「おいしいブドウを作るのは難しいけど、楽しくてやりがいがある」と伝えた。
 県長野農業農村支援センター普及指導員の木曽秀紀さんは、ブドウ栽培の歴史に触れながら「長野県は収穫量が全国2位で、須高地区の県内シェアは4分の1。ここはブドウの適地」と紹介した。
 児童たちは巨峰、シャインマスカット、ナガノパープル、クイーンルージュの4品種の食べ比べも体験した。味だけでなく、色や形、匂いの違いも確かめ、それぞれの魅力に触れた。
 湯本真絆(まな)さんは「クイーンルージュが一番甘かった。ブドウに興味が湧いたので、違う品種も調べてみたい。自分のまちでおいしいブドウが作られていてうれしい」と話していた。
 給食は「地域を味わおう給食」と題し、クイーンルージュのほか、須坂に伝わる信州の伝統野菜「村山早生牛蒡(ごぼう)」や、須高産の県オリジナル米「風さやか」を使った「みそすき丼」などの特別メニューを用意。農業関係者らと交流しながら味わった。
 メニューは市内すべての小中支援学校で提供された。

2024-10-05 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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