2024-10-19 07:00 am by 須坂新聞
フルーツ王国・須高では県産リンゴの中生種、オリジナル三兄弟の出荷が最盛期を迎えている。秋映(あきばえ)に続き、シナノスイート、シナノゴールドの出荷が始まった。
須坂市高梨町の林雄司さん(54)の畑では15日、シナノスイートの収穫に追われていた。同品種は県果樹試験場がふじとつがるを交配して育成。1996年に品種登録された品種で、強い甘みと豊かな果汁が特徴。シナノスイートの出荷は10月下旬まで、シナノゴールドは11月中旬まで続く。
林さんは静岡県出身。5年前に須坂市に転居して就農し、3年前に独立した。民間企業に勤務していた頃、転勤で3年間、県内に住み、「長野の果実のおいしさ」に感動したのが就農のきっかけ。
今年は春から秋にかけて暑い日が続き、日焼けや色付きの悪い果実も見られたが、糖度や玉肥大などはおおむね良好、価格も順調に推移しているという。
林さんは当初ブドウだけの栽培に絞ろうと思ったが、リンゴ畑が減少していく様子を見て、両方の果実に挑戦しようと決意。「二つを兼ねるのは大変ですが、両方の果実を求めるお客さんが多く、客単価は上がりました。皆さんにおいしいリンゴを味わってほしい」と呼び掛けている。
JAながの全体では秋映約13万ケース(1ケース10kg)、シナノスイート約22万ケース(同)、シナノゴールド約48,000ケース(同)で、三兄弟全体として約398,000ケースを見込む。リンゴ全体では約125万ケースを計画しているという。
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