2025-01-01 07:00 am by 須坂新聞
須坂市日滝小学校4年東組(32人)は「学校の池をきれいにしてみんなが集まる池にしたい」とプロジェクトを立ち上げ、1年がかりで池を清掃・補修したり、水や生き物や水草などを入れて完成にこぎ着けた。児童たちは全校にアンケートをとり、この池を「日滝池」と名付けた。
プロジェクトは3年生の時、池にごみや木の実が落ちている光景を見て「池の生き物がかわいそう。きれいにしよう」と始まった。児童たちは池の生き物をすくい出して清掃。水漏れした箇所をセメントで修理して、池をよみがえらせた。
4年生になり、この池をどのようにするかを話し合い、微生物や設備など6つのグループで活動することにした。
微生物グループは社会科見学先のアクアパル千曲(長野市)で学んだ知識を生かして池の水を採取し、顕微鏡で微生物を調べたり、増やしたりした。
設備グループは池のまわりに柵を設置し、市内の塩野浄水場で学んだろ過の仕組みをもとにろ過装置を作って設置した。須坂水の会・緑地クラブ代表の小林紀雄さん(馬場町)や坂城小(坂城町)の若林学教諭からは水生生物や環境などについて学んだ。
地域の祝井一幸さんと小田達彦さんには雨水を利用するための樋(とよ)を作ってもらい、水を増やすことに成功。池にはメダカ、金魚、ドジョウなどが元気に泳いでいる。
児童たちは「ちょっとしたことから始まって、だんだん大きな活動になった。最後に池が完成して良かった」と大喜び。
担任の荒井知香教諭は「子どもたちが自ら気づき、行動してきたことからさまざまな活動に発展し、たくさんの出会いや発見、学びがありました。池づくりを通して生き物へ愛着を持ち、友だちと協力して作りあげる楽しさも味わうことができました」と成果を話している。
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