2025-02-01 11:58 am by 須坂新聞
オーストラリア・シドニー市にあるオクスリー・カレッジの中学生・高校生と引率の教諭ら44人が1月17日、修学旅行で須坂市を訪れ、須坂温泉古城荘でそば打ちを体験、「和食」としてユネスコの無形文化遺産に登録され、世界的に関心や注目を集める日本の食文化に触れた。修学旅行でアジア以外の国が須坂市を訪れるのは初めて、信州須坂観光協会が心尽くしの土産を用意するなどおもてなしに努めた。
■「体験するなら信州須坂」さらに発信を
同カレッジでは隔年で「日本文化研修ツアー」を実施しており、今回は1月8〜21日の13日間滞在、大阪〜奈良〜京都〜東京・長野などを巡った。県内ではほかに地獄谷野猿公苑〜栂池(スキー)〜松本城〜善光寺などを訪ねた。
そば打ち体験では冒頭、同協会職員が「長野県の戸隠そばは日本の三大そばに数えられています。そばは生活文化の一部になっていて、麺が細長いことから『長寿や家が長く続くように』と大みそかにそばを食べます。皆さんの友情が長く続くように、一緒にそば打ちを楽しみましょう」と、そばの由来を含めて歓迎の言葉を述べ、市内在住のパウン・アレクサンドラさん(ルーマニア出身)が通訳した。
ほとんどの中高生はそばを打つのも食べるのも初めて。そば職人に指導を受け、慣れない手つきながらも一生懸命麺を伸ばしたり、切ったり。試食では、やはり慣れない箸に苦戦しながらも、自ら作り上げたそばを口にした。
何人かにインタビューすると「そば打ちは見たこともなく、難しかったけど、みんなで楽しくできました。そばも今まで食べたことのない味だったけど、おいしかった」「日本でいろいろな経験ができて楽しい。箸も何とか使えるようになりました」などの感想が聞かれた。
同協会では「体験するなら信州須坂で」をキャッチフレーズに地域資源を生かしたさまざまな体験プランを開発・提案。昨年12月には兵庫県の高校が修学旅行で初めて須坂市を訪れ、そば打ち、笹寿司づくり、おやきづくりを体験するなど、信州須坂ならではの体験型観光に手応えを感じている。
同協会の町井昭彦事務局長は「今回は地理的なこともあるが、受け入れ体制が整っていることで須坂が選ばれたのではないか。外国の高校生に修学旅行の趣旨である日本の伝統的な食文化を堪能していただけてよかった。旅行先での体験は修学旅行に限らず、観光には欠かせないニーズ。これからも受け入れ体制を整えると共に信州須坂らしい企画を全国・海外に発信していきたい」と話している。
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