2025-02-11 02:12 pm by 須坂新聞
芝宮墨坂神社(須坂市須坂、勝山忠厚宮司、中村敏雄大総代)は3日、節分追儺式(ついなしき)をして邪気をはらった。通常に戻って2年目。園児から大人まで福を求める参拝者が詰めかけ、歓声を上げた。福豆やあめ、ミカンなどの供物の中には大きなぬいぐるみもあり、空中を飛んでいった。
令和になって6回目の祭事。近くの上高井保育園や須坂東部保育園、須坂保育園の園児が大勢訪れた。引率した上高井保育園の小山則子主任によると、園内で豆まきをしてから歩いてきたという。
「いろんな心の鬼を追いはらった。ここで遊ばせていただいているので福をいただこうねと園児に説明した。命を大切にして、健康で大きくなってほしい」と願った。
祭事を見守った女性は「家内安全とみんなが幸せになりますようにが願い」と。豆まきを待つ男性は「家内安全と家族の繁栄」と取材に語った。
祈願祭は氏子役員や年男年女、厄よけ祈願者らが拝殿に上り、勝山宮司が営んだ。
祭事に続いて、矛を持ったてんぐが拝殿に現れ、「神人(しんじん)の舞い」を奉納した。途中で矛を床に当てて打ち鳴らすと赤鬼と青鬼が姿を現した。てんぐが負けそうになると桃太郎が鬼に向かって豆を投げつけた。
「鬼は外」。桃太郎役の北澤桂(けい)さん(小5、上町)が3回唱え、「福は内」を1回唱えて邪気をはらった。
北澤さんは祭事後、「緊張したけどみんなの前なのでぐっとこらえた。てんぐが二対一で負けそうだったので桃太郎が助けて鬼に豆を投げて成敗した」。
豆まきについては「みんなにお菓子や豆をあげることができてよかった。一生に一度の経験なので心に残る節分になった」。4月には6年生に進級する。「勉強に励みたい」と抱負も語った。
祭事終了後、中村大総代は「昨年から通常通りの豆まきができるようになったことが一番うれしい。16町の氏子の皆さんが幸せな一年を過ごしてほしいとの願いが祭りに込められている。世情的には全ての人が平穏に暮らせることが望ましい。暖かさに恵まれ、楽しくできた」と語った。
祭りの最後には、例年になく、てんぐ、赤鬼、青鬼、宮司がぬれ縁に勢ぞろいし、参拝者に手を振り、写真撮影に応じた。
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