2025-03-22 07:00 am by 須坂新聞
JAながの須高ブロックは2024年度のブドウ販売額が過去最高の66億4,247万円(12月までの実績)を記録した。これまで最高だった23年度の61億1,074万円(同)を8.7%上回った。果実全体の販売額はここ20年で最高の85億1,599万円だった。
須高ブロックによると、春先の凍霜害被害はほとんどなく、夏の高温と梅雨時期のしっかりとした降雨により玉肥大は良好。天候により収穫期は昨年よりやや遅れ、高温の影響でシャインマスカットは日焼け果、ナガノパープルは着色不良も見られたという。収量は前年比108.7%、価格は前年比96%で、収量の増加が販売額を押し上げた。
リンゴの販売額は前年比117.3%の11億4,982万円。春先の凍霜害被害も少なく、高温による日焼けや色付きの悪い果実も見られたが、糖度や玉肥大などはおおむね良好だった。ただし、主力のサンふじにヒビ割れや青み果が多く見られ、農家は贈答用確保に苦労した。価格は全国的な品薄の中で順調に推移した。
モモの販売額は前年比170.4%の4億9,812万円。春先の凍霜害被害も少なく、高温がモモの生育に好条件となり、玉のび、糖度、収量ともに順調に推移。出荷は例年に比べ早いペースで進んだ。台風19号で被害にあった千曲川河川敷などで植え替えた苗木で本格的に収穫が始まったことも影響した。
プルーン、プラムなどの新興果樹は前年比175.2%の2億2,557万円となった。
青木紀明・須高営農センター長は「ぶどうの生産量が増えたことと凍霜害被害が少なかったことが販売額の増加につながった。今後もブランド力を高め、果樹産地としてさらなる振興と生産者の所得向上を支援していきたい」と話している。
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