2025-04-12 07:00 am by 須坂新聞
ついに夢をかなえた―。須坂市を拠点に活動するチーム「コルツ」長野チアリーディングスポーツ少年団「須坂コルツ」が、来年5月に米国・フロリダ州で開かれる世界選手権大会「The SUMMIT(ザ・サミット)」への切符を初めてつかんだ。結成から20年余。歴代の選手たちがつないできた技術や思いが結実した。
3月30日、幕張メッセ(千葉市)で開かれた全国選手権大会「USAオールスターナショナルズ2025」のジュニア編成(小中学生)レベル2ラージに出場したスパーク(16人)が、世界大会の出場権を獲得した。
本番では、チームの成長を示すノーミスの演技を披露。主将の山下琉花(るか)さん(須坂創成高1年)は「緊張や不安に負けず自信を持って臨めた」と胸を張る。
一方、僅差の戦いの中で順位は7チーム中5位。課題が見つかり、悔しさも残った。チーム内には、世界大会出場に対する諦めムードが漂った。それでも「信じて待った」と山下さん。仲間と喜びを分かち合った瞬間に実感が湧いたという。
須坂コルツは2004年に結成。15年連続で全国大会の出場権を獲得するなど実績を上げてきた。「世界大会のビッド(推薦)は今までコルツに所属してきた大勢の子どもたちの夢だった」。指導歴10年の穂苅優花ヘッドコーチは、そう語る。
ただ、毎年必ず世界大会を目指せるわけではないという。実力はあっても年齢や人数などの条件がクリアできなかったり、新型コロナに翻弄(ほんろう)されたり。それだけに念願をかなえた喜びはひとしおだ。
須坂コルツのモットーは「笑顔」「元気」「思いやり」―。穂苅コーチはスパークについて「みんながチームのために努力できる。何よりも仲が良く壁を乗り越えていける力がある」と強みを示す。
最年少の返町綸さん(旭ケ丘小6年)は「年齢関係なく仲が良い」。自身にとっては頼りがいのある先輩たちも「友達みたいな感じ」と笑顔を見せる。
チームは今後、新たに2〜3人を加えて再スタートする。佐藤美心(みこ)さん(常盤中2年)は「もっと一人一人が頑張らないといけない」と強調。「チームをまとめられるようにもなりたい」と、上級生としての自覚をのぞかせる。
「まずは絆やチームワークを強化していきたい。チアリーダーとして応援する立場でありながら、応援してもらえるような人に成長してほしい」と穂苅コーチ。演技では「あと2点上げること」が目標だ。世界大会でのファイナル(本戦)進出を目指し、技術に磨きをかけていく。
山下さんは「ここからあと1年ある。いろいろな壁にぶつかると思うけど、最後まで気持ちを切らさず全力で頑張りたい」。夢舞台に向け、強い決意をにじませた。
日本からは、須坂コルツを含む4チームが世界大会に出場する予定だ。
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