2005-05-21 12:00 am by 須坂新聞
伝統野菜の八町キュウリを復活させ、新たな特産品にしようと先ごろ、須坂市高甫地区住民らでつくる「八町きゅうり研究会」(神林啓助会長、会員約50人)が発足した。取り組みの第一歩として、賛同者を募って栽培技術の研究や数種類あるとされる種子系統を調査するため、24日午後1時30分から、JA須高高甫支所で苗を販売するほか、八町キュウリを研究している須坂園芸高校野菜クラブが発表を行う。
八町キュウリは須坂市上八町で誕生したと言われ、生産性や味の良さなどから昭和30年前後には各地で盛んに栽培、市場にも出荷されていたが、近年は新品種に押されてわずかに生産されるのみとなっている。
そこで、個性ある伝統野菜として八町キュウリを見直し、地域全体で復活、普及させようと同会が発足した。
自家採種が繰り返されて、歳月の経過と共に特性などが変異していることから、地元農家や高甫地域づくりの会、須坂園芸高校などと協力しながら、八町キュウリだと言われている数種類の苗を育てて、系統や栽培方法を研究・検討し、新たな現代版を作り出す。ブランド化も視野に入れ、各種団体と連携して流通・販売ルートの確立、調理方法の研究、各方面へのPR活動なども行っていく計画だ。
同会では「個々に栽培していたものを統一して新たな八町キュウリとして確立し、大勢に協力いただく中で活動を地域全体に広げ、盛り上げていきたい」と話している。高甫地区住民を中心に希望者には苗の販売も行う。問い合わせは事務局のJA須高高甫支所察245―0059。
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