2006-06-17 07:00 am by 須坂新聞
須坂市動物園に11日、アカカンガルー「ハッチ」のお嫁さん(2歳)が神戸市王子動物園から到着、7月1日の結婚式を前に「婚前生活」を始めた。しばらくの間、仕切りを設けて反応を見る予定だったが、当初環境の違いに戸惑っていたメスが意外に早く落ち着いたため、同日夕方には一部開放し、行き来可能な状態にした。
仕切りが開き、ご対面を果たしたとたん、驚いたお嫁さんからパンチを数発食らったハッチ。それでも興味津々の様子でゆっくりとお嫁さんの後を追い、匂いをかいだり体をなめたりしながらスキンシップを図っていたという。今ではお互いの存在を受け入れ、一緒にえさを食べ、添い寝をするなど、仲むつまじい姿を見せている。そんな様子に飼育員の笹井恵さんは「ハッチはすぐにお嫁さんが気に入ったみたい。相手の緊張を解きほぐそうと、一生懸命に気遣っているようにも見えて、結構やさしいのかなと思いました」。
お嫁さんを迎え入れればハッチお得意のサンドバッグ遊びをしなくなるのではとの心配もあったが、とりあえずは健在。カメラ目線で来園者に愛嬌をふりまくサービスぶりも今まで通りだ。しかし『人間みたいでフレンドリーなカンガルー』で通っていたハッチも、お嫁さん獲得を機に、どのように変身するのか―。飼育員にとってはこれからが正念場、さらに神経を注ぐ日が続く。
結婚式は7月1日午前10時から、野菜のウエディングケーキなどで祝う予定。16日に締め切ったお嫁さんの名前も同日発表する。もし妊娠すれば33日で出産。赤ちゃんは2.5cmと小さく、約8カ月間は母親の袋の中で育つという。
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