豪雨で河川敷農作物は壊滅的被害

2006-07-30 12:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 梅雨前線の活発化に伴う豪雨により19日、千曲川堤防内の河川敷が水没、農産物に壊滅的被害が出た。須坂市の調べによると、水没等での農地の被害面積は150ヘクタール、農産物の被害額は約4億6,000万円、平成16年10月の台風23号による被害額1億9,900万円を大きく上回っている。また、小布施町の被害を加えると須高で8億円を超える被害額になっている。
 被害面積は、ふじ50ヘクタール、つがる30ヘクタール、もも35ヘクタール、ネクタリン15ヘクタール、その他が20ヘクタール。
 作物別被害額は▽リンゴ ふじ1億2,155万5,000円、つがる1億419万円▽モモ 白桃1億900万円、白鳳4,360万円▽ネクタリン 4,950万円▽その他 3,341万1,000円。
 被害程度は、収穫直前のもも類、りんごのわせ種つがるで90%以上、晩成種のふじで50〜70%。果樹の上部がわずかに水面に出ている状態で、村山橋より下流側は完全に水没した樹木も多く、倒木等もあり、野菜等は全滅に近い状態。
 JA須高は水害対策本部を設置、果樹園の排水を行い、樹木を水洗い、 有袋のものは袋を外し、殺菌剤を散布するよう指導している。また、須坂市はJA須高等と連携して、薬剤の補助など樹勢回復のための対策などを行っている。
  ×  ×  ×
 小布施町の調べによると、千曲川河川敷の水没等で農地の被害面積は154ヘクタール、農産物の被害見込額は約3億5,500万円に及ぶことがわかった。平成16年10月の台風23号による被害額約2億3,400万円を大きく上回っている。
 被害面積は、ふじ70ヘクタール、つがる29ヘクタール、もも(白鳳)3.8ヘクタール、もも(白桃)8.5ヘクタール、ネクタリン5.4ヘクタール、栗34.5ヘクタール、野菜3ヘクタール。
 作物別被害額は▽リンゴ ふじ1億7,017万円、つがる9,064万円▽もも 白鳳1,656万円、白桃3,706万円▽ネクタリン 1,765万円▽栗 1,854万円▽野菜 431万円。
 千曲川河川敷は台風23号時よりも増水し、被害額もほとんどの果樹が収穫前だったことから、前回を大幅に上回った。

2006-07-30 12:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。