須坂市動物園/クララが第2子を出産〜GWも大にぎわい

2007-05-12 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市動物園のアカカンガルー「クララ」が出産した第2子が、袋の中で順調に成長している。手のひらにのるぐらいの大きさと思われ、クララのおなかも垂れ下がってきた=写真。6月下旬ごろに手足や顔をのぞかせ、7月下旬ごろには外に出てかわいらしい姿を見せてくれそうだ。
 昨年12月25日、飼育員の小林正和さんが偶然、クララの胸に赤ちゃんと見られるピンク色の塊が付いているのを見つけた。カンガルーの赤ちゃんは産まれた後、自力で母親の袋(育児のう)を探しながらはい上がる。しかし、途中で落ちてしまうケースもあるため、同園では慎重に経過を見守り、4月下旬にクララのおなかが動いているのを確認した。
 第1子のクラッチがスクスク成長、今度はいよいよハッチの子か―との声も飛び交うが、今のところ確率は五分五分。カンガルーは最大2個の受精卵を体内に持つことができるため、昨年6月に神戸市王子動物園から同園へ来る以前に妊娠していた可能性もある。生まれた赤ちゃんの顔がハッチのように濃い茶色ならハッチの子、グレーがかっていれば神戸で妊娠した可能性が高いという。
 小林さんは「クララの胸のピンク色の部分を見た時は、けがをしているんじゃないかと思い、とにかくあせった。まさかこんなに早く第2子を産んでくれるとは。このまま無事に育って、元気な姿を見せてほしい」と話している。
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 さて、天候に恵まれたことしのゴールデンウイーク(4月28日〜5月6日)には、1日に8,291人が入園した日もあり、延べ32,691人を記録、GW期間中の記録としては過去最高となった。
 また4月の月間入園者数は54,999人で、こちらも過去最高の月間入園数を記録した。今年度スタートからわずか2カ月足らずで、過去最高だった昨年度1年間(237,663人)の4割近くに達する勢い。タイミングよくクララが出産し、6月以降にはベンガルトラのオス、メス1頭ずつと、川上犬「源竜」のお嫁さんがやってくる。動物園人気はまだまだ加速しそうだ。

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