復活八町きゅうり〜本格栽培へ

2007-05-31 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 伝統野菜「八町きゅうり」の復活に取り組んでいる八町きゅうり研究会(神林啓助会長)は、新たな八町きゅうりの品種を決め、18日、JA須高高甫支所で希望者約120人に苗1,500本を配布した=写真。ことしから本格栽培し、特産品化を目指す。6月下旬ごろから収穫が始まる。
 新たな八町きゅうりは一般に売られているものと比べて形は太くてやや短い。水分が多くて果肉と皮が柔らかく、甘味があるのが特徴。昔の八町きゅうりに近いという。
 八町きゅうりは生産量がわずかとなり、長年の自家採種の繰り返しで特性が変異したことから、同会では住民らと協力して八町きゅうりとされる数種類を試験栽培し、その中から現代版を決めた。
 先ごろ、県の「信州の伝統野菜」に選定された。間もなく、県の「伝承地栽培認定」に申請する予定で、認定されると高甫地区で栽培したものに限って「認定証」を張って販売することができる。
 今後は生産性を高めるための栽培技術や、流通・販売ルートの確立、調理法の研究、採種にも力を入れる。神林会長は「広くPRしていきたい。商標登録も視野に入れて栽培に取り組んでいきたい」と話している。7月にも苗を配布予定。JA須高高甫支所TEL026-245-0059まで。

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