2008-10-25 07:00 am by 須坂新聞
村井仁知事は22日、県庁で緊急記者会見を開き「県立須坂病院のお産再開を来年3月」とし、「11月から常勤を前提に産婦人科医師2人が非常勤で勤務する。今年4月から休止していたお産の予約も再開する」と述べた。これを受けて同日、須高市町村長、同議長、須坂病院長が市役所で記者会見した。三木正夫市長と永井康彦市議会議長は「何物にも替え難く、ありがたい」「喜びを地域と分かち合いたい」と述べた=写真。
2人は都内の30代と40代の男性医師。現在、同院は内藤威副院長が1人で産婦人科診療を担当し、ほかに臨床研修医1人が籍を置き、信大で研修中。11月からは内藤副院長と2人の新任医師の3人体制となり、来年4月からは臨床研修医を合わせ4人となる。
村井知事は「昨年、地域で安心して子供を産み育てることができることを望む会から地域の8割に及ぶ医師確保の署名要望を頂き、病院設置者の立場では今年4月から続く分べん休止を申し訳ないと思いながら、組織を挙げてあらゆる人脈をたどって今日に至った。院長、副院長の真剣な願いが伝わり、決意が固まったとのこと。条件整備し、早急に常勤採用したい。2人に感謝し、活躍を期待し、地元と密接に連携して地域医療を守っていきたい」と述べた。
さらに質問に答え、「2人には長期に産科医療を担ってほしいと願っている。決め手は家族を含めて受け入れる環境と迎える熱意があり、いい条件が整った。地元市町村が医療機関のかかり方の啓発を一生懸命にしていることなど伝わったのではないか」と述べた。
須坂病院の斉藤博院長は「早い時期に常勤として働いていただくようにしたい。お産の予約受け付けなど診療体制は赴任後に詰め、ホームページ等で案内したい。県、須高3市町村、住民の熱意に感謝を申し上げる」と述べた。
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