【須坂東高校創立90周年】「母校の新たなる出発点に」

2008-10-28 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂東高校の創立90周年式典は18日、同校体育館で開かれた。関係者約800人が出席してこれまでの歩みを振り返り、節目を祝った。
 清水順子実行委員長(同窓会長)は「校歌にある『花の小さきを憂えずにただ全力をつくさんと』に多くの生徒が勇気と慰めをもらい人生訓とした。良き伝統を引き継ぎ、全力を尽くし、未来に向けて母校の新たなる出発点となることを期待する」とあいさつ。
 清水国利校長は「文武一体の活動に力を入れられるのは同窓会や地域、PTA、関係者の温かい支援のたまもの。伝統に根ざした教育と学校改革を進め、日滝の杜から前途有望な若者を育てたい。先輩のエネルギー、実績を引き継ぎ、謙虚に積極的に力を尽くして」と生徒に呼びかけた。
 生徒代表で河合弘樹生徒会長が「伝統と自然あふれる学校で学べることは幸せ。自分の可能性を信じ、できることを見つけて磨きたい」と誓った。開式に先立ち、東海大会に出場したウインドアンサンブル部の演奏が披露された。
▽遠藤守信・信大工学部教授が記念講演
 式典に続いて記念講演会が開かれ、須坂市名誉市民の遠藤守信・信大工学部教授(北原町)から「須坂東高生への期待」の演題で聴いた。遠藤教授はリチウムイオン電池などに用いられる炭素繊維カーボンナノチューブの研究で知られ、生徒たちに対して創造力の大切さや学ぶことの重要性などを話した。
 激変する科学や環境などの社会状況を説明しながら、学問の基礎や学力を身に付けることで変化の時代を乗り切り、人生を成功に導くことができるとし、創造力を豊かにすることで「新しい価値を生み出すことができる一方で、困難に直面した時に明るく強く生きる力になる」と話した。
 創造力は、常に疑問を持ち、問いかけることで伸ばせるとし、「勇気」「挑戦」「不屈の意志」がその源になるとした。
 勉強の仕方について「自ら進んで学んだことは忘れない。物事を始めるのに遅いことはない。きょうから、今から始めて。今よりもう少しだけ頑張って。絶対にあきらめないことで最後は成功する」と呼びかけた。

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