2008-11-25 07:00 am by 須坂新聞
須坂市福島町区(平野正区長)は16日、9月に結成した60歳以上の区民による自衛消防団の初めての消防訓練を千曲川堤防沿いにある同町水防倉庫周辺で行った=写真。
同町では今年7月2日午後3時半ごろ、農機具資材置き場で火災が発生、小屋やトラクターなどを焼いたが、平日の昼間のため、勤め人の多い20〜30代の消防団員が発生直後に全員駆けつけることができなかった。平成18年7月にも豪雨で大きな被害も受けており、高齢化が進む状況からも、区では「自分たちの町は自分たちで守る」必要性を強く感じていた。
そこで、60歳から75歳までの区民を対象に自衛消防団への参加を呼び掛けたところ、70人が賛同、9月12日に発会式を開いて、平野区長を団長とする、市内では初の「シルバー消防団」が誕生した。正式名称を福島町区自衛消防団として、火災だけでなく水害や地震にも対応、年2回以上訓練するなどの規約も決めた。
消防訓練は消防本部や消防団が協力、一般区民も含め約150人が参加して、消火栓からのホース接続や放水の手順などを学んだ。放水作業を体験した斉藤和義さん、小森清利さんらは「いざという時使い方を身につけておかなければ何の役にも立たない。訓練は貴重な体験の場。混乱している中では指揮・伝達が重要と感じた。最低限の知識や合図などを知っておく必要がある」と話した。
平野区長は「地域の安心安全のために皆に協力してもらった。お互いに助け合って、あらゆる災害に対応していきたい。団員は今のところ全員男性だが、これからは女性にも呼び掛けたい」と話している。
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