2009-01-19 07:00 am by 須坂新聞
第57回須坂市都市計画審議会(永井康彦会長、20人)は先ごろ、市役所で開いた。都市計画道路八町線(常盤町〜下八町、約3,410m)のうち、常盤町から小山小西側交差点まで約1,000mの幅員を、18mから16mに変更する市の諮問に同意した。先ごろ県知事の同意を経て市は今月13日付で告示した。車道3mと路肩1.5mが2車線。歩道3.5mが両側に付く。現最小幅員約3mは今後解消される。
同区間の幅員は、昭和36年の当初計画決定では12mだったが、平成5年の道路構造令の改正で18mとされ、9年に18mに計画変更された。だが地元が反対の意見書や陳情書を提出し、市は10年に地元区と研究委員会を立ち上げ、11年に「計画幅員12mまたは14m」の2案で結論を出したが、当時の構造令の18mを満たしていないため事業化は進まなかった。
その後、15年に道路構造令が改正され、地域の実情を踏まえて幅員が弾力的に変えられるようになった。
17年には通称泉小路(約350m)の地権者等でつくる「泉小路活性化の会」が発足し、研究・協議を重ね、昨年幅員16mでの整備に落ち着いた。19年から昨年にかけて北原町・上町・穀町・常盤町の関係4町と地元懇談会を開き、説明会、変更の縦覧(縦覧者無し、意見無し)を経、公聴会は反対者がいないため開かず、審議会開催となった。
市は (1)12m以上が確保されていれば防災上、延焼防止率は100%確保でき(2)歩道は歩行者・自転車・車いす通行が円滑に行える3.5mが確保でき(3)内環状道路網の他路線(臥竜線、飯山線)の計画決定16mと整合が図られる―ことから、幅員16mとした。
また、大規模地震が頻発し、倒壊家屋が道路を寸断し救助活動が困難となる現状から、都市機能を充実させる観点で早期に同区間の街路事業に着手する必要があるとする。
まちづくり推進部は「市単独予算で測量をしながら、地元と協議して事業化に向けて準備を進める」とする。
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