【須坂市内大手スーパーに聞く】経費節減で不況に対応

2009-01-31 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 須坂新聞社は昨年秋からの経済不況が市内の企業にどう影響しているのか、大手スーパー4店に最近の売り上げや消費動向、今後の対応などを聞いた。全体として売り上げは昨年並みかやや減少。対応として価格面や商品の多様化、経費節減等で工夫している。
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【西友須坂店(永井大夫店長)】「年末年始は昨年比で5%ほど落ち込んだ。客数は増えているが、客単価が落ちた。全般的に価格を下げている。鏡もちやおせち食材が減る。高い物は売れないが、国産は割高でも好む傾向にある。昨年不振の中国産は落ち着いてきている」。
【マツヤ須坂西店(渡辺郁夫店長)】「年末年始は昨年並み。ただ正月明けは2%ほど減。無駄な買い物はしない傾向。国産が多いので円高メリットは少ない。売り上げは昨年並みでも経費増で内容的には厳しい」と話す。
 また、別のA店は「年末年始はほぼ予算通り。家庭で過ごす人が増えたようで客数は増えた。安価な物を志向する」。B店は「年末年始は苦戦。実用衣料は良かったが、食品は必要な量と安い物を求める。福袋の売り上げも悪かった」とする。
 対策・対応として、西友須坂店は「価格サービスが中心。PRは県内49店舗の統一チラシなどで低コスト・高効果を狙う。須坂市はスーパーが競合して苦しい。少子高齢化も影響。約100人(非正規労働者は約80人)の社員はこの1年で10人ほど減った」。マツヤ須坂西店は「生鮮食品などは少量中心にし、毎日のメニューとなる商品価格を抑える。経費節減に努める。従業員約90人(正社員12人)の雇用は確保したい」とする。
 A店は「特定のキャンペーンはせず無駄を省いて価格を抑える。一品一品の商品価値を上げる」。B店は「店独自のポイントカードを勧める」と答えた。
 一方、消費者からは▽買い物は週2回を1回に。鮮度は落ちても値下げ品を買う=60代女性・高山村▽値段は同じでも中身が減っている=60代女性・須坂市▽広告を見て、毎日少しずつ買う=50代女性・須坂市)―などの声があった。

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