2009-11-28 07:00 am by 須坂新聞
須坂市動物園の人気者アカカンガルー・ハッチが25日午後9時50分、老衰のため同園のカンガルー舎で、飼育員らに見守られながら天国へ旅立った。須坂市のシンボルとして明るい話題を全国に発信し、まち全体に活気を与えた動物アイドルの死を悼み、市は12月13日にお別れ会を開く。12月10日までハッチの思い出などのメッセージも募る。
■12月13日にお別れ会
9歳の誕生日(人間に例えると70〜75歳)を迎えた今年7月ごろから食欲の低下などがみられ、寒さが厳しくなった今月からは、得意のサンドバッグ遊びもしなくなっていた。
25日に容態が急変。寝室に横たわったままのハッチに午後4時ごろから点滴投与が施されたが、回復へと向かうことはなかった。
午後8時ごろ、衰弱が進み、息づかいも荒くなる中、飼育員が毎日出入りする扉の音に反応して体を起こそうとしたり、クララの気配に顔を動かしたりすることも。またクララも、ハッチを気遣うようにずっと寄り添っていた。
飼育員の小林正和さんは傍らでみとり、「最期は穏やかな表情だった。ハッチは本当は体があまり丈夫ではなく、今まで何十本も注射を打ってしのいできた。たくさんの人に愛され、9歳まで生きて、本当によく頑張った」と、長年の相棒をねぎらった。
ハッチは2000年7月7日生まれ。2歳で名古屋の東山動物園からやってきた。干し草入りのサンドバッグにしがみついたり、ダイナミックな足蹴りをするユニークさに加え、寝転ぶ姿は「おやじカンガルー」と全国区の人気者になった。年間6万人台に落ち込んでいた動物園入園者数はハッチ人気で徐々に増え、現在は20万人台を推移している。
※須坂新聞のウェブサイトhttp://www.suzakanews.co.jpでハッチの写真特集が見られます。
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