「四つ星ホテルの国際的なおもてなし」

2010-07-25 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市観光協会は18日、蔵のまち観光交流センター(東横町)で「おもてなし講演会」を開き、須坂市本上町出身でモナコ公国のホテル「フェアモント・モンテカルロ」でコンシェルジュを務めている小山清孝さん(49、フランス・マントン市在住)が「四つ星ホテルの国際的なおもてなし」をテーマに映像や写真を交えながら話し、約40人が熱心に聞き入った。
 地中海に面した世界的なリゾート地のモナコはインターネット投票で人気観光地の世界1位に選ばれており、観光客は年間約100万人、その2%が日本人という。小山さんはモナコで一番収容力がある超デラックスホテルのコンシェルジュとして、来館者を案内し、もてなしている。
 ホテルのモットーは「お客さまのひとときの思い出を、忘れられない思い出にする」こと。小山さんは、具体的な行動指針として▽どの場面どの担当者でもお客さまの名前を繰り返して言うことで、お客さまはホテルに信頼と親近感を持つ▽お客さまが求めるおもてなしは国や宗教などバッググラウンドによって違う。何を求めているかを知ることが大事▽お客さまに最初から「ノー」と言ってはいけない。例えば海側の部屋にしてほしいや真夜中に花をプレゼントしたいなどのリクエストがあっても、まず他の方法を提案、納得してもらう▽一人一人がホテルの大使であり、地域の大使。自信と誇りを持って仕事することで、お客さまは「このホテルは違う」と感じてくれる―などを示し、最後に「日本人のおもてなしは世界一。誇りにしてほしい」と激励した。
 講演終了後、フランス人のクレア夫人と2人の娘が手作りしたフランス菓子も振る舞われ、国際交流の輪が広がった。

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