須坂から旅発つ「平和のカンナ」とは?

2010-11-07 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂市は14日午後1時半から3時まで旧上高井郡役所で「平和の花カンナ浄瑠璃講演・演奏会」を開く。信州デスティネーションキャンペーンの須坂市イベントとして開催、創作浄瑠璃作家で平和の花カンナプロジェクトを主宰する橘凛保(りほ)さん(東京都)が出演する。
 昭和20年、原爆が投下された広島は「75年間は草木も生えない」と言われたが、その焼土に同年秋、カンナが咲いた。時を経て、橘さんは「カンナがつなぐ平和のバトン」をキャッチフレーズに、創作浄瑠璃の演奏と球根の配布を通して世界に平和活動の輪を広げている。
 その橘さんに、須坂市仁礼町の田辺雅夫さん(田辺花卉園経営、今年9月に死去)が数年前、数百株のカンナの球根を寄贈、カンナは広島の小学校に植栽された。昨年には広島から子株が里帰り、須坂長野東インター近くの道路脇に植えられた=写真・植栽する橘さんと田辺さん。
 このような縁から須坂市での公演が実現。橘さんは「須坂からいただいた善意の球根は広島の子どもたちが見事な花を咲かせ、長崎・沖縄・東京・大阪・鹿児島・兵庫・三重そしてフランスで咲いています。須坂に里帰りしたカンナの子株たちも、須坂の皆様の手で大切に咲かせてくださり、ありがとうございます。来年はフランス・モンサンミッシェルからの子株も仲間入りします。『カンナでつなぐ平和のバトン、世界中の人の心に平和の花を咲かせましょう』は確実に須坂から世界へと旅立ちました。これからも皆で世界の平和と地球のために祈りましょう」とのメッセージを寄せている。
 公演は須坂市文化芸術協会が共催。入場無料。問い合わせは旧上高井郡役所☎026-245-5559まで。

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