2010-11-28 07:00 am by 須坂新聞
須坂商工会議所青年部は23日、小学生を対象に7月から6回シリーズで実施してきた商売体験セミナー「第5回ジュニアエコノミーカレッジinすざか」の決算発表会と表彰式を須坂商工会館で開き、模擬株式会社を設立してオリジナル商品の開発や販売に取り組んできた11チームの中から、焼きおにぎりとサンドクッキーを販売した日滝小5・6年生チームの「?プチMAMA」をグランプリに選んだほか、全チームが販売して得た利益の一部を「税金」として市に寄付した。
同セミナーは将来の須坂を担う人材育成事業として、小学生に経済の学習や販売実習などを通してお金の大切さや商売の楽しさ・難しさを知ってもらおうと、平成18年度から始めた。各チーム(5人編成)は賛同してくれる人(株主)からの資本金と銀行役の青年部からの借入金の計2万円で商品を開発・製造し、えびす講で販売、全チームが完売した。
決算発表会では各チームが売上高や感想を発表。審査は参加した子どもたちに「自分以外の会社でどこがよかったか」をアンケートし、その結果をもとに日滝小5・6年の女子5人(社長=勝山初音さん・6年、財務部長=植木美久里さん・5年、商品部長=小林実桜さん・5年、看板部長=越安美華さん・6年、呼びかけ部長=田中春花さん・5年)で結成した「?プチMAMA」がグランプリに輝いた。
5人のうち、勝山さんが昨年から参加、他の4人は学校に配布された募集チラシなどを見て興味を持ち、学年の枠を超えてチームを作った。一緒に考えたり行動するごとに一層仲良しになり、会場ではねぎみそとねぎ味の焼きおにぎりセットと「マカッキー」と名付けたイチゴ・リンゴ・ブルーベリー味のサンドクッキーを販売。着ぐるみを着てPRするなど創意工夫も凝らした。グランプリの感想を聞かれた5人は「とてもうれしい」「皆に商品を買ってもらえてよかった」「とても楽しかった」と喜んでいた。
11チームの売上高合計は30万6,920円。この中から総利益の10%と、特別参加した須坂商業高くますぎクラブからの1,200円などを足した13,980円を「税金」として市に寄付。各チームの財務部長が登壇し、来賓として出席した三木市長に「須坂の発展のために役立ててください」と目録を手渡した。
このほか、参加者全員が書いたメッセージの中から選ぶメッセージ大賞には?ホタルの勝山桃恵さん(日野小6年)が輝いた。勝山さんは「販売が終わった後の反省で値段が少し高いと皆で思いました。実際にお客さんの思いで商品の値段を考えればよかった。なので、皆さんも悔いのないよう一生けん命がんばってください。チームで力を合わせると、とっても楽しいよ。チームワークが大切」などと書き、「来年少しでも参加する人が増えたらうれしい」と受賞の感想を話していた。
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