2010-12-18 07:00 am by 須坂新聞
須坂市エコパーク推進課は13日、一般廃棄物最終処分場建設候補地の地元仁礼町区との協議経過などを市議会全員協議会で中間報告した。全議員への報告は昨年9月の協議開始の発表に続き2回目。
5月の現地確認調査で旧土取り場内の候補地に「すべり面の端部」と思われる個所が確認された。処分場を建設する長野広域連合は今後追加のボーリング調査が必要としている。
同課は説明で、すべり面は円弧状で粘土状と推定されるが、深さや規模を今後の調査で把握したいとする。
広域連合は先月22日、仁礼町区へ現地確認のための追加調査(候補地内の一部ボーリングと水利用ヒアリング)を依頼した。
区は今月8日、区長の諮問に応じて協議する「一般廃棄物最終処分場を考える検討会」に調査実施の可否を諮問した。9日付で可とする答申を得た。
12日の区役員会(区長や組幹事ら16人で構成)で協議し、13日に広域連合へ回答した。
追加のボーリング調査3カ所と水利用聞き取り調査について「実施してよい。結果は報告してほしい。実施にあたって人数や日程などの事前通知を」(田中宣夫区長)とした。
田中区長は13日の取材に「検討会の答申を受けて役員会で決定し、追加調査をすることは可とする、問題ないとした。今後はまた検討する」と答えた。 全員協議会で議員は「県で策定した土砂災害警戒区域の候補地付近のレッドゾーンの形状に疑問が残る」と質問した。同課は「コンピューターで作図していてかなり正確と聞いている。土石流は直進性があり、一定の信頼性はある」とした。
また、再選定の経過について同課は「庁内12課のプロジェクトチームで検討し、事務局で原案をつくって広域連合、高山村とも協議して市の部長会で決定した」とした。
一方、議員は「米子を選んだ元適地選定委員としては、仁礼は絞り込みで除外になると思う。そのプロセスや過程からすれば違和感がある。プロセスやノウハウを参考にしたと言うなら選定委員の名誉のためにも今後しっかりと」と要望した。
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