【NEXT須坂】10年先の果樹王国を守る〜担い手育成へ

2011-07-03 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 地域おこしのNPO法人NEXT須坂は25日、新規就農支援事業・高齢者農家支援事業として、就農(果樹)希望者を対象とした「農業体験講座」を信濃農業塾(仁礼町)で開講、市内外から参加した20〜60代の12人が座学や実践で学んだ。講座は来年2月まで毎月1回の土日に開き、果樹王国須坂の伝統を守る担い手を育成していく。

 講座は深刻化する後継者不足や荒廃農地解消を図ろうと、県の地域発元気づくり支援金を活用して企画。信濃農業塾や須坂グリーンツーリズム研究会などの協力を得て▽農業体験=栽培技術支援・研修先の紹介・住居や農地の相談・農機具の貸し出しなど▽就農支援▽高齢農家の応援―などに取り組む。
 初日はオリエンテーリングに続いて、元農業高校教諭で信濃農業塾代表の永田栄一さん(境沢町)が果樹・野菜の基礎知識や就農へのプロセスなどを解説、翌26日は実際に畑に出て、サクランボの収穫、種なし巨峰の摘粒、ロザリオビアンコの房切りなどを体験した。
 受講者の中には東京から参加した人もいて「ゆくゆくは農業をしたいと思っていた。知人の紹介もあり、思い切って参加してみることにした。今は右も左も分からないが、1日も早く農業の楽しさを感じられるように学んでいきたい」と話している。
 また、同講座の世話役で、同法人専務理事の後藤文夫さん(野辺町、後藤農園経営)は「後継者不足は一朝一夕には解消しない問題で、この事業は10年先を見据えて企画した。一人でも多くの人に参加してもらい、農業を理解してもらう中で、担い手を作り出していきたい。7月からの参加や単発の参加も受け付けるので、関心のある人はぜひ参加して」と呼び掛けている。
 7月以降の日程は次のとおりだが、天候などにより変更の場合もある。受講無料。申し込み・問い合わせは後藤さん☎090-3333-2832まで。
 ▽7月9・10日 ぶどう・りんご栽培体験▽8月6・7日 りんご・もも・プルーン栽培体験▽9月10・11日 ぶどう収穫/りんご栽培体験/販売体験/座学▽10月8・9日 ワインぶどう収穫/ぶどう・りんご栽培体験/販売体験
 ▽11月12・13日 りんご収穫体験▽12月10・11日 りんご箱詰め/秋肥体験▽1月21・22日 りんごジュース体験/ぶどう剪定体験▽2月18・19日 りんご剪定/まとめ

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