恋人の聖地で愛を誓う〜須坂市観光協会が初企画

2013-09-28 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市観光協会は秋分の日の23日、恋人の聖地のモニュメントを設置している須坂アートパークで、結婚12周年の絹婚式(きぬこんしき)を祝うイベントを初めて開いた。県内外から参加した12組の夫婦が愛のメッセージ交換や記念撮影などを行った。
 モニュメントは春分の日と秋分の日の昼ごろに太陽の影が最もきれいなハートを形づくるように設計、同協会では毎年この日に合わせた「愛のイベント」を行っており、今回はかつて製糸業で栄えた須坂の歴史にちなんで企画した。
 愛のメッセージ交換では、相手に贈るメッセージカードをそれぞれが持ち寄り、「これからも家族で仲良く暮らしていこうね」「子育てが落ち着いたら旅行に行こうね」などと読み上げ、カードを交換した。結婚12周年とあって子育て世代が多く、会場内は子どもを囲んでアットホームな雰囲気に包まれた。中には照れながらも愛を伝える夫の言葉に涙ぐむ妻の姿もあった。
 大阪府茨木市から参加した河津守さんと千賀子さんは、須坂市動物園の人気者だったアカカンガルーのハッチが大好きで須坂をたびたび訪れ、今も年に数回は足を運ぶ須坂ファン。知り合いも増え、宿泊もその家庭に泊めてもらい、今夏は市観光協会がPRに出向いた京都や大阪でブースの手伝いもした。その関係者からイベントを教えられ、申し込んだという。
 守さんは千賀子さんに「いつも感謝しています」、千賀子さんは守さんに「これからも楽しく生きていきましょうね」と伝え、2人は「感謝の言葉は普段はなかなか言えないが、いい機会を作ってもらった」と喜んでいた。
 イベントでは峰の原高原のペンション宿泊券や須坂の特産品が当たる抽選会も行った。同協会の駒津健一会長は「絹婚式は須坂ならではのイベント。家族で参加でき、皆がほのぼのとした気持ちになる。今後も継続して開催していきたい」と話している。

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