2013-10-12 07:00 am by 須坂新聞
須坂警察署は8日、山岳遭難者の捜索に協力した須高地区山岳遭難防止対策協会救助隊の五味池班(佐藤憲政班長)に感謝状を贈った。
遭難事故は9月21日に須坂市豊丘地籍の灰野川(豊丘ダム上流)で発生。会社の同僚に「21日に渓流釣りに行く」と話していた中野市の男性会社員(37)が22日に出勤せず、同僚が警察に通報して、23日早朝から、同班の3人を含む、警察や会社関係者による本格的な捜索が始まった。
同日昼過ぎ、県警ヘリがダムの上流約500m付近で倒れている人影(死亡)を発見したが、ヘリは強風と狭隘な地形で近づけず、陸上部隊が川の中を進んだ。だが、滝壺や急斜面が連続して、そのつど山に登って下りる行動を繰り返し、現場に近づいたものの、目前にして、とうとう行く手を阻まれ、一旦引き返して、山側から入る別ルートで行くことになった。
この「山ルート」に道らしい道はなく、薮をかきわけながらの進行で、周囲も暗くなるなど危険と隣り合わせだったが、地形に詳しい同班の安全なルートの選定や誘導が功を奏して、無事に遺体を収容した。救助隊員は当日朝7時から夜9時過ぎまで出動した。
平林誠署長から賞状を受け取り、労いの言葉を掛けられた佐藤さんは「五味池班が出動することは数年に一度で、私自身初めて出動した。男性が死亡していたのは非常に残念。隊員を慰労し、この受賞を今後の励みとしたい」と話していた。
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