今年もまじめに動物選挙?〜子どもも有権者

2014-03-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 動物園の〝顔〟となる動物を決める「須坂市動物園代表選挙2014」が、きょう15日告示される。投票日は「春の動物園まつり」が開かれる21日から23日。4回目となる今年もユニークな公約を掲げる11種類の動物が立候補し、熱戦を繰り広げる。投票場所は、水族館、交流施設ふれんZOO1階と券売所(本園と南園の2カ所)。期日前投票は15日〜20日。投票権は入園した人すべてにある。当選動物は年間パスポートの表紙になるなど、宣伝部長としての役割を担う。

 子どもたちに選挙の仕組みを学んでもらおうと始め、4年目。今回は①アカカンガルー「マロニー」 ②ルリコンゴウインコ「ルロ」 ③ロバ「マロン」 ④ベンガルトラ「臥桜(がお)」 ⑤ニホンカモシカ「ゆり」 ⑥シロフクロウ「ハク」 ⑦トビ「角(かく)」 ⑧ワオキツネザル「ライチ」 ⑨プレーリードッグ「アルファ」 ⑩ボリスブラウン「ジャッキー」 ⑪アライグマ「ムック」が立候補する予定。
 第1回の選挙で当選したベンガルトラ「未桜」のきょうだい「臥桜」の出馬を受け、同一動物による選出を何とか阻止したい―と、他候補はそれぞれに秘策を練る。そうした中、今回は、片足が不自由なニホンカモシカのゆりと、片翼が不自由なトビの角、シロフクロウのハクが結束して「勇優党」を旗揚げし、勇ましく優しく、人生を前向きに生きることの素晴らしさを訴える。
 一方で、えさやり体験などが好評で一躍人気者となったワオキツネザルのライチは、前回3位。2度目の今回は少子化対策を前面に「母強し!」と自らの子だくさん宣言を打ち出す。
 1回目最下位、2回目ブービー、3回目最下位と毎回不完全燃焼に終わるボリスブラウン(ニワトリ)のジャッキーは、やはり今回も懲りずに出馬。パンチの利いた自慢の歌声を武器に「人や動物の歌声が響き合うにぎやかな動物園に」と、音楽好きな有権者の票を狙う。
 初出馬ロバのマロンも注目の候補。1頭暮らしが寂しいのか、おもちゃのブーメランや刀をくわえ、哀愁を帯びた甲高い声をあげる異色のキャラクター。この選挙戦では、「なくときは一緒に」と、有権者の悩みを聞き入れて、その思いに共鳴する癒やしの存在をアピールする。
 立会演説会は21、22、23日の午後0時半から本園イベント広場で開催、担当飼育員が各候補の意外な素顔を明らかにする。23日午後5時から開票し、結果はブログで発表。24日午前11時半から当選証書を交付する。
    
 選挙1回目の当選動物は383票を獲得したベンガルトラ「未桜」。2回目は338票のモルモット「ぽぽ」。3回目はカピバラの「華」が806票で当選し、公約に掲げた信州の名湯カピバラ温泉をオープン(カピバラ専用)した。
 昨年の有権者数(入園者数)は7,667人。投票者数3,211人(投票率41.9%)。

2014-03-15 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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