消費税8%、須高の対応は

2014-04-05 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 消費税率が4月1日、5%から8%に引き上げられた。3月最終盤、各店舗は駆け込みで商品を購入する人たちが詰めかけ、年度末も重なって、交通量が増大し、幹線道路はあちこちで渋滞した。本紙では「4月1日」をめぐる須高の動きを取材した。
 須坂市高梨町の綿半スーパーセンター須坂店(小林勉店長)は3月10日ごろから来店者が増え、最後の週末は年末並みのにぎわいだったという。特にトイレットペーパー、洗剤などの日用品や保存の効く食品などが例年の5割増しの売れ行き。生鮮食品はそれほど影響がなかった。値札は営業に支障がないように3月中に張り替えてきた。一方、4月1日の売り上げは通常の5割程度だったという。
 小林店長は「分かりやすく安心して買い物してもらうため全品を総額表示にしている。4月は少し落ち込むかもしれないが、GW以降に持ち直すと思う」と話す。
 店内で買い物していた須坂市東横町の50代女性は「給料が上がらず価格が上がるだけでは苦しい。手持ちの金がなく、さほど買い置きができなかった。これからも必要なものだけを購入する」と節約を心がけていた。
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 須坂市八幡町のマツヤ須坂西店(塚田寿文店長)は1日、臨時休業にして約12,000アイテムの値札を張り替えた。これまでは総額表示だったが、4月以降は税抜き表示となる。従業員は商品棚の古い値札をはがして新しい値札を張っていた。
 塚田店長は「1日がかりの作業だった。本体価格のみの表示となるが、できるだけ良い商品を安く提供したい」と話す。
 また、須坂市内のスーパー関係者は「3月は紙類などの日用品が5割増しだが、食品はほとんど変化がなかった。4月以降は財布のひもは固くなると思うが、生鮮食品の影響は少ないと思う」、コンビニ関係者は「すべて内税表示。本体価格はほとんど変えないが、オリジナルコーヒーは価格を変えないで対応する。スーパーに比べて影響は少ないと思う」と見通している。
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 須坂市内の飲食店経営者は「鮮度が大事なので食材や飲み物の買い置きはしない。本体価格はそのままにして増税分だけを負担していただく」とした。
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 長野電鉄須坂駅(小林進駅長)では3月下旬は連日、定期乗車券を購入する人の列ができた。新規定期乗車券は通常使用開始日の3日前からの購入が原則だが、特例として有効開始日の2週間前から発売した。また、運賃も1日から改定した。
 小林駅長は「多い時は20人ほどが列を連ねた。大勢の方々が3カ月、6カ月、1年と長期の定期券を買っていかれた」と話し、中野市の高校に通う女子生徒は「親から増税前に買うように言われた。間に合って良かった」とほっとしていた。

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