信州おもてなし大賞に須坂の2社選出〜仙仁温泉と湯っ蔵んど運営社

2014-04-12 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県は先ごろ、「第1回信州おもてなし大賞」に7団体を選び、表彰した。「大賞(知事表彰)」(3団体)に仙仁温泉岩の湯(須坂市仁礼町、金井辰巳社長)が、「奨励賞(信州キャンペーン実行委員会長表彰)」(4団体)に湯っ蔵んど(須坂市仁礼町)などを運営する日本レクシー(熊原勝社長)が選ばれた。
 県内企業団体や住民が実践するおもてなし活動の中から、他の模範となる取り組みを表彰し、広がることを目的に創設。選考委員会(有識者4人)が昨年12月から今年1月までに自薦他薦のあった41件を審査し決定した。
 仙仁温泉岩の湯は、「ふるさとに帰ってきたような癒やしの空間を提供」する宿。企業理念に「わが社は幸せをアートする」を、経営理念に「日本の風土にあった独自固有の理想土(リゾート)文化の創造」と「社員の幸福の実現」を掲げる。
 また、企業ミッション「情けと癒やしの旅文化の創造」を目指し、各部署がそれぞれのミッションに取り組む。
 金井社長は「お客さまに喜んでいただけたかを感じ取る60人の社員力(自己検証力)を高めている。お客さまの口コミを大事にしている。ホームページでなく、宿泊予約は電話で受けているからこそお客さまの様子が分かる。お客さまを大事にするからリピーターも多く、客室稼働率も高まる」と話す。
 CS(顧客満足)とともにES(従業員満足)も高い。年末年始やクリスマスイブなど従業員が家族と過ごす時間を大事に年間35日の全館休業を行う。
 家族らしさ、自分らしさを復元する安らぎの空間づくりに努め、厳しさが優しさを生み出す効用も重視する。「信州の冬の寒さや不足・不便・不ぞろいの〝不〟を身近に感じながらゆっくり過ごしていただけるふるさとの創造に工夫したい」。
 一方、日本レクシーは、日帰り温泉2施設(地蔵温泉十福の湯、関谷温泉湯っ蔵んど)を営み、「社員の発想で感動を届ける温泉施設」に取り組む。
 第2期おもてなし宣言から5年目。同社クレド(信条、約束)の「心絵」制定4年目。
 理念(原点)「お客さまに喜んでいただこう、そして感動していただこう」や企業ビジョン「人とおもてなしがブランドの会社をつくる」などを朝礼で唱和し、目指す方向の一致に努めている。
 2年前に始めた「おもてなし温泉塾」は、十福の湯の35人と湯っ蔵んどの約50人が合同で年4回の受講を義務付ける。小グループにより外部講師の講義を聴き、あいさつやチームワークなどのテーマで議論を深めている。
 25年度に始めた「おもてなし委員会」は、各部署選出委員が話し合いを重ね、トイレチェックの間隔を短くしたり、全体作業による館外清掃などで改善を進める。また、困っている人に寄り添う「損して得取れ運動」や宴会おもてなしなど親身な接客に努めている。
 熊原社長は「受賞は身に余る光栄だが、謙虚に受け止め、一段とおもてなしを高めていきたい」と話す。

2014-04-12 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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