メセナで9回目のフォークコンサート「故郷や人々を元気に」

2014-06-21 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市中島町出身の音楽評論家富澤一誠さん(63、東京都世田谷区)がプロデュースして2006年から毎年この時期にメセナホールで開催している「フォーエバーヤング〜歌とトーク満載のフォークコンサート」(須坂市文化振興事業団とメセナホール友の会主催)が15日、同ホールで開かれ、多くの人たちが「青春時代を振り返り、たくさんの元気をもらった」フォークまつりを楽しんだ。

 フォーエバーヤングは2005年のメセナホール友の会の会合で会員が「フォーク評論の第一人者で活躍している須坂出身の富澤さんにお願いして、さまざまなアーティストを招いたコンサートを開いてみては」と提案、富澤さんに打診したところ「故郷への恩返しになれば」と快諾し、翌06年から始まった。以後は3組出演を原則に開催。11年にはメセナホール開館20年記念で6組が出演するスペシャル版も開いた。
 9回目の今回はマイク眞木さん、太田裕美さん、紙ふうせん(登場順)が出演。富澤さんが「最初は手探りで行ってきたが、回を重ねて、来年10周年を迎えるところまできた。毎回大勢の皆さんに応援していただいているおかげ、本当にありがとう。音楽を聴いて楽しみ、歌って楽しみ、皆で盛り上げていきましょう」とあいさつ。
 コンサートでは、富澤さんが作詞したフォーエバーヤングのテーマソング「どこで暮らしていても」を歌うさくまひできさんに続いて、各出演者が楽しいトークや思いを込めたメッセージを交えながら持ち歌を披露した。 フィナーレは出演者と観客で大合唱する恒例のコーナー。「いい日旅立ち」「知床旅情」「ふるさと」の歌声が会場に響き渡り、最後に富澤さんが「来年は10周年を盛大にやります。みんな元気で、また会いましょう」と呼び掛け、大きな拍手に包まれた。
 この日は小ホールで富澤さんが所有するジャケット写真やコンサートパンフレットなどを展示する恒例のフォーク資料展を開催、開演前にはさくまひできさんのロビーコンサートで盛り上がった。
 観客は県内各地、県外からも茨城・千葉・東京・埼玉・群馬・新潟・岐阜・大阪から訪れており、「同世代の人たちの昔と変わらない歌声を聞き、明日からがんばれる元気をもらった」「歩んできた自分を振り返ることができるコンサート。だから、今を大切にしている」「富澤さんのふるさとへの思いがこもっている。須坂の名物イベントに成長した」などの感想が寄せられた。
 なお、コンサートの模様はFM長野で6月28日午前11時から正午まで放送される。

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