2014-11-15 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は8日、DeNAランニングクラブ総監督の瀬古利彦さん(58)を講師に招き、「子どもスポーツ講演会&ランニング教室」を開いた。元マラソン五輪選手として活躍した瀬古さんが一流選手の心構えを話したり、子どもたちに走る楽しさを伝えた。
講演会は「心で走る」をテーマに市北部体育館で開き、約150人が聴講した。瀬古さんは、ライバル宗兄弟や早大時代の恩師とのエピソードを紹介しながら、現役当時を振り返った。
スポーツ選手として大事なことは「必ずプラス思考。マイナスのことは絶対に考えてはいけない」と強調。失敗やけが、スランプもあるが「落ち込んだときこそチャンス。それを乗り越えたら自分が強くなる」と話した。
小学生のときから走ることが大好きで、高校から陸上を始めた。大学でマラソンに転向し、現役時代、国内外での戦績は15戦10勝。1980年モスクワ(日本は参加を拒否)、84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪で代表に選ばれるなど活躍した。
「同じことの繰り返しを何回でもあきないでできるかに尽きる」と瀬古さん。惰性の継続ではなく「毎日初めて練習したときの気持ちを」と、初心の大切さを説いた。
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市北部運動広場で開いたランニング教室には、市内の小中高生を中心に約140人が参加。瀬古さんから走る楽しさを学んだ。
瀬古さんは「どんなスポーツでも走ることが基本」と説明。技術指導では「利にかなったフォームで走ると体の上下動がなくなり頭の位置が変わらない」とし、腕振りや呼吸についての基本を紹介した。腕振りでは「振り子のように肘で腕を振ること」と指導した。
参加者はフォームを確認しながら瀬古さんと一緒に広場内を走った後、広場の周りを約3?走って汗を流した。最後はリレーも行い、盛り上がった。
瀬古さんは「何事も楽しまないと駄目。走ることを好きになって」と期待していた。
常盤中陸上部1年の堀内駿君は「速く走れそうなヒントがあった。走るのは楽しかった」と話していた。
講演会とランニング教室は、市制施行60周年記念・自治総合センターコミュニティ助成事業として実施した。
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