2014-11-22 07:00 am by 須坂新聞
須坂市峰の原高原で15、16日、長野大学(上田市)の環境ツーリズム学部の学生45人がペンション村の実態調査を行った。ペンションオーナーへのヒアリング調査に加え、ペンションへの宿泊やオーナーの仕事体験も実施し、ペンション村開村から40年を迎え、人口減少やオーナーの高齢化、空きペンション増加などの課題に直面している同高原の、持続可能なペンション村の仕組みづくりに向けた方法を探った。
本年度、同高原がモデル地区に選ばれた県の「集落“再熱”実施モデル地区支援事業」の一環。市では若者や外部からの視点も取り入れようと同大学と連携、「信州須坂移住支援チーム」の地域おこし協力隊員らが、地域住民たちと一体になって、地域の存続に向けたさまざまな可能性を模索している。
15日は学生たちが各班に分かれ、12軒のペンションオーナーにヒアリング調査をした。このうち、ロッジやまぼうしには観光まちづくり演習を受講する2〜4年の7人が訪れ、平井斉オーナー(55)に話を聞いた。
学生たちは「ペンションを始めるときに不安はなかったか」「客の年齢層は」「買い物はどこへ行く」「後継者は」など、事前に調査したアンケートを元に、ペンション開業までの経緯、経営や暮らしの現状、峰の原高原の魅力や課題などについて質問した。
将来はペンションオーナーの仕事がしたいという小海清二郎さん(3年)は「話を聞いてますますペンションに興味を持った。空き家バンクなどで空きペンションだけをまとめて発信できれば独自性が出る。空きペンションを使ったイベントなどもあれば面白いのでは」と話していた。
今回の調査結果は1月末までに報告書などにまとめるという。
なお、今回の取り組みは、同高原の開発の歴史やペンション村、同高原が有する希少な山野草などの地域資源が、大学など教育機関でのフィールドワークの場として今後発展する可能性があるかを探る狙いもあるという。
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