2014-11-29 07:00 am by 須坂新聞
地域の顔見知り同士がインターネットを介して子育てを頼み合う「子育てシェア」が全国的な広がりを見せている。須高周辺でもこうした取り組みを歓迎する声が上がり、会員制サービスを運営する横浜市の企業「AsMama(アズママ)」と、須高一円に子育てフリーペーパー「ペチャ*クチャ」を発行するNPO法人P・Kパダライスは12月13日午後1時半〜3時半、須坂市旧上高井郡役所で「アズママ説明会」を開く。
子育てを頼り合える社会の実現が女性の就業率向上、育児不安の解消につながるはず―と、アズママが2009年から登録無料のサービスを始めた。会員数は全国に約2万人。県内は約140人。
事前の交流会などで近所同士や同じ保育所に通う仲間などのネットワークを築くことが大前提。託児や送迎などの支援が必要になったら、ネットで支援依頼を発信する。都合の良い人から連絡が入るため、緊急の場合も気兼ねなく頼める点が大きな特徴だ。支援料は一時間500円〜700円に設定している。
託児と併せ、頼り合いの子育てを地域に広めるママサポーターもいて、須坂市には滝沢ゆきこさん(須坂市大谷町)と、横山励子さん(須坂市屋部町)が認定されている。
滝沢さんは結婚支援相談事業を行う中で、仕事と育児の両立が不安で結婚に踏み切れない人が多いと感じていた時、偶然知ったアズママの取り組みに共感。「地域を変えたい」との思いで長野県第1号のママサポーターになった。
「ペチャ*クチャ」編集長を務める横山さんは、滝沢さんからの誘いをきっかけにママサポーターの研修プログラムを受講。認定を受け、地域での普及に取り組む。
「いざという時に頼れる人は多い方がいい。行政のファミリーサポートと共存しながら、地域で支え合う子育て環境がより充実していけば」と滝沢さん、横山さんは願う。
27日には早速、第1回交流会を須坂駅西口の絵本館おはなしの森で開いた。長野市のママサポーター戸沢愛子さんも加わり、須坂市内の親子4組が子育てシェアの仕組みに関心を寄せていた。
13日の説明会は予約が必要。申し込みはhttp://kosodate-share.asmama.jp/events/664
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須坂市でも2009年から登録制のファミリー・サポート・センター事業を行っている。支援の依頼は市子育て支援センター内の事務局で受け付け、調整する。羽生田秀子所長は「お母さんがいろんな選択肢を持つのはとてもいいこと。それぞれのサービスの利点を理解して、うまく活用することが上手な子育てにつながるのでは」と話している。
ファミリーサポート事業は小布施町でも行っている。
2014-11-29 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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