2015-02-07 07:00 am by 須坂新聞
須坂園芸高は3日、メセナホールで今年度の課題研究発表会を開いた。同校では年間を通して、コースごとに研究に取り組んでおり、農作物の栽培方法による品質の違いなどを報告した。
野菜科学コースは、レンコン栽培で課題となっている収穫作業の省力化を研究している。これまでの研究でカリウムの施肥回数を増やしたところ、蓮田の浅い場所で生育する傾向がみられた。
レンコンがカリウムを求めて、地中上層に上がってくると推測し、今年度はカリウムの施肥回数による違いを調べた。4つの試験区を設けてそれぞれカリウム2.4?を1〜4回に分けて施肥し、深さや収量、大きさなどを比較した。
その結果、平均の深さは施肥1回区17.9?、2回区18.5?、3回区17.2?、4回区14.9?だった。収量も4回区が最も多く、1回区の1.4倍だった。
4回区は施肥時期も最も遅く(花が枯れた後)まで行っていたことから、同コースでは「特に深さと収量は施肥回数と時期が大きく影響している。花が枯れた後も根が肥大しているので、遅い時期に施肥をしたことで、より浅くなったと考えられる」とした。
一方で「レンコンは水温が高い方が生育がいい。1回区の収量が少なかったのは冷たい水が入る水口付近にあったためとも考えられる。今後さらに調査したい」と述べた。
ケイ酸質肥料を多用した水稲の多収を研究している流通経済コースは、同校水田で栽培した多収米と市販の標準米の粒の大きさ、食味を比較した。
一般的に、多収米は粒が小さく、食味が劣ると言われているが、同コースの多収米は粒のサイズを示す指標「千粒重」、食味値とも標準米とほとんど変わらなかったという。
2015-02-07 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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