2015-03-28 07:00 am by 須坂新聞
須坂市体育協会(伝田明康会長)は4月から、市から委託を受け、市勤労青少年ホーム創造の家(南原町)の指定管理者として施設 や事業の管理運営を始める。これまで市が行ってきた各種講座開催などの事業を引き継ぐほか、新たに市民がスポーツを楽しんだり、交流できる自主事業にも取り組む。受託期間は5年間。
自主事業は、40歳までの勤労者に出会いと交流の場を提供する「(仮称)スポーツ恋活パーティー」や、市民の健康増進を目指す「大人のサークル」、市民の交流を図る「(仮称)創造の家マルシェ」などを計画し、地域の活性化を図っていく。
恋活パーティーは、スポーツや食事会などで独身男女が交流する。大人のサークルは健康マージャン、テニス、卓球、ゴルフ、マレットゴルフなどを予定。昼間を中心に施設の空き時間を有効活用する。マルシェは、市内の農家や商業者と連携した屋外イベント。飲食ブースなどを設け、市民の交流を促す。市民に創造の家をPRし、親しんでもらうことも狙いだ。
ほかにも施設1階フロアを利用して、休憩スペースもつくる予定。市体協事務局は「コーヒーが飲めるようにして市民の皆さんに気軽に立ち寄ってもらいたい」と話す。
また、市から引き継ぐ事業のうち「勤労青少年福祉法」に基づく40歳以下の勤労青少年(市内在住、在勤者)を対象にした各種講座は、前期(5〜7月)と後期(10〜12月)の2回開催する。
前期は15教室で、4月6日から参加者の募集を始める。後期の内容は、前期のアンケートを基に決める。
市体協はこれまで、大会開催やスポーツ振興事業などに取り組んできたが、今後は競技スポーツだけでなく、生涯スポーツに関わる事業にも力を入れ、活動を充実させる。
伝田会長は「市民の皆さんに体育協会の活動をさらに理解してもらいたい。そのためには今までと同じではだめ」と話す。
大人のサークルは、シニア世代の人たちがレクリエーションとしてスポーツに触れ、「創造の家がそのよりどころになれば」と期待する。施設の利用者増にもつなげていきたい考えだ。
これに伴い、職員は2人から4人体制となる。市体協内には創造の家を担当する管理施設専門委員会も新設。館長は理事長の北島邦造さんが兼務する。
平成27年度の市体協加盟団体は23団体。組織強化を図るため、21年度から設けている賛助会員は企業・団体60、個人14となっている。29年度に迎える市体協設立70周年に向け、さらなる組織強化と活動の充実を目指している。
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創造の家は昭和54年4月に開館。鉄筋コンクリート造2階建て、建築面積延べ912.34?。1階に軽運動室、料理実習室、音楽室、2階に講習室、会議室、集会室(2室)を備える。使用料は40歳以下で創造の家の登録会員は無料、一般市民は有料。施設内には市体協事務局、市生涯学習スポーツ課スポーツ振興係を置いている。
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