2015-08-29 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の新規就農者の会「すざかきじまるクラブ」は、遊休農地を活用してジャガイモを栽培した。会員同士が協力して作物を栽培したのは初めて。本郷町の遊休農地10aを活用し、約550kgを収穫した。21日はこのうち約200kgを湯っ蔵んど(仁礼町)に納品した。
同クラブは、ブドウをはじめ果樹農家の会員が多い。ジャガイモ栽培は遊休農地の有効活用が一番の目的だが、果樹農家が作業の合間にできる作物を栽培することで収入につながればとも考えた。
作業には会員26人のうち約10人が参加。通常より遅い5月上旬に種イモを植え、先ごろ収穫を終えた。
湯っ蔵んどへの売り込みは、今年4月から市農林課に配属されている地域おこし協力隊の田島和恵さん(44)が仲介した。
「地元の野菜を使いたいと聞いていた。クラブをPRして新規就農者の頑張りを知ってもらうことで農業振興になれば」と期待を寄せる。
ジャガイモ栽培のリーダーを務めた北沢啓一さん(29、高橋町)は「ジャガイモの出来は初めてにしては良かった。課題もあるので今後についてはみんなの意見を聞いて検討していきたい」と話す。
野菜栽培に取り組んでいる勝山卓栄さん(30、高橋町)は「ほかの品目も提案して須坂を盛り上げたい」と前向きだ。
同クラブは設立2年目。会員はIターンや異業種からの就農者らで、20代後半から30代半ばが中心。互いに情報交換をしたり、時には仕事を手伝い合うこともあるといい、連携を図っている。
会長の渋谷光太郎さん(36、塩川町)は「みんなで集まることはほとんどないが、それぞれに連絡を取り合っている。良いつながりができている」と感じている。
湯っ蔵んどでは9月にジャガイモを使ったメニューを提供するフェアを開催する計画。企画広報担当の小山智晶さん(24)は「パン、スイーツ、コロッケ、ピザとして提供する予定」と言う。
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