2015-10-10 07:00 am by 須坂新聞
須坂創成高商業科の1年生(122人)はこのほど、「産業基礎」の授業でワインづくりについて学んだ。講演会やワインブドウの収穫体験を通し、地域産業に対する理解を深めた。
5日は楠わいなりー(須坂市亀倉町)と角藤農園(高山村)の村内にあるワインブドウ畑で収穫を体験した。このうち、楠わいなりーの畑では社長の楠茂幸さん(57)から指導を受けながら、白ワインの原料「シャルドネ」を約15kg収穫。「完熟してくると種が茶色になる」「おいしいブドウからおいしいワインができる」などと説明を受け、味見もした。
市川千夏さん(16、須坂市北旭ケ丘町)と矢島郁実さん(15、同市相森町)は、初めて収穫を体験。二人とも「ワインブドウが生で食べられることすら知らなかった」と話し、新鮮な気持ちで作業を楽しめたという。
矢島さんは「おいしそうなブドウが酸っぱくて見た目との違いに驚いた」。市川さんは同校の特色科目である農・工・商の枠を超えた産業基礎の学習について「いろいろな分野のことが学べるので今後の進路に役立つと思う」と話していた。
また、収穫体験前の9月28日には楠さんが講演し、北信州が産地として注目されていることを紹介。フランス・ボルドーなど世界の有名産地との気象条件の違いを示しつつ、日照時間の確保と降水量が多いことへの工夫次第で「品質は高められる。特に須坂市や高山村は栽培最適地」。
自身がワインづくりを始めたきっかけなども話し、「事業を起こすときには本当に自分のやりたいことかどうかを考えて。重要なのは想像、決断、実行」とアドバイスした。
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