2015-10-17 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は9月から、新規就農者支援の一環で、須坂千曲保育園と相之島保育園の旧園舎を、果樹の荷造りなどの作業所として貸し出す事業を始めた。Iターン移住者などにとって、農地と共に、倉庫や作業場の確保も課題となっていることから、使われていない園舎を活用することに。
両園舎とも昨年、別の場所に建て替えられた。旧園舎は木造平屋で築40年以上だが、利用は可能という。
貸し出しているのは園児の教室だった部屋で、旧須坂千曲保育園舎は6部屋、旧相之島保育園舎は9部屋。広さは約30〜40平方メートル。電気、水道、トイレも利用できる。
9月から、就農5年目のブドウ農家・田村賢二さん(40、塩川町)が旧須坂千曲保育園の1部屋を利用している。家族4人で貸家に住んでいて、これまでは部屋のほか、庭にテントを張って作業していた。栽培面積が増えて手狭になったため借りたという。
収穫したブドウの荷造りなどでほぼ毎日利用しているといい、9日は巨峰の品質をチェックして箱詰めしていた。「広いスペースで作業がはかどる。資材置き場などとしても使えそう」と話している。
田村さんは昨年まで市内の新規就農者の会「すざかきじまるクラブ」の会長を務めており「新規就農者にとってはありがたい。利用者が増えれば交流や情報交換の場にもなる」と期待する。
利用できるのは就農8年以内の農家で、1部屋1カ月1,000円程度(電気・水道料は別)。問い合わせは市農林課☎026-248-9004まで。
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