2016-10-22 07:00 am by 須坂新聞
高甫小学校で11日、五感を使って味の基本を学ぶ「味覚の授業」が行われた。長野県司厨士協会長野支部のシェフ10人がボランティアで訪れ、5年敬組の33人が、「塩味」「酸味」「苦味」「甘味」という味の4要素と、日本に根付く第5の味「うまみ」について学んだ。また、それぞれの味覚が詰まった西洋風野菜のトマト煮込み「ラタトゥイユ」の調理実習もした。
次代を担う子どもたちに食文化を伝えるフランス発祥の運動「味覚の一週間」(10月17日〜23日)に合わせた味覚教育イベントの一環。日本で6年前から行われ、県内では5年目の取り組み。「味覚の一週間」実行委員会と県、全農長野、マルイチ産商などが共催・協賛し、地産地消の良さも知ってもらおうと、調理には県内産の食材を使った。
授業で児童らは、五感が働いて味を感じることを学んだ。実際に鼻をつまんでチョコレートやかつお節などを食べ、「味がしない!」と納得。テレビを見ながら食事はしない・丸呑みはしない・よくかむなど、ゆっくりと味わって食事を楽しむ大切さを知った。
また、昆布やかつお節からとっただしを全員が味見。神林春人君は「風味がすごく強くておいしい。ちょっと塩を加えたら味が変わった。塩の力もすごい」と話していた。
ラタトゥイユは、ズッキーニやパプリカ、ニンジン、タマネギなどを鍋で炒め、トマトやハーブを加えて煮込んだ。
県司厨士協会長野支部副会長の板花芳博さん(メトロポリタン長野総料理長)は「子どものうちに本物の味覚を知ることが、将来の食生活につながる。食べ方を変えてみることで、食材の好き嫌いの概念も変えることができるのでは」と話していた。
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