2016-11-05 07:00 am by 須坂新聞
政府は11月3日付で今年度秋の叙勲受章者4,055人を発表した。須高地区では元長野県住宅部長の三木一徳さん(70、須坂市相之島町)が地方自治功労で瑞宝小綬章、元須坂市議会議員の永井康彦さん(71、須坂市小山町)が地方自治功労で旭日双光章、元福島地方法務局長の春原(すのはら)隆雄さん(70、須坂市高梨町)が法務行政事務功労で瑞宝双光章を受章した。
三木さんは須坂高、中央大学法学部卒業後、長野県職員となった。議会事務局長や地方労働委員会事務局長、住宅部長などを歴任した。
30代半ばから後半に公文書公開条例の制定に携わった。情報公開への関心や理解がまだ低かった時代で、全国的に前例がほとんどなかったことから、先行する自治体や有識者から学び、関係者と話し合って公開基準や方法などを定めた。同時に、職員の意識改革にも取り組んだ。
「公開、非公開の基準、その理由説明など難しかった。地方の長野県が取り組んだことで、ほかの都道府県も続き、情報公開の動きが全国的に広がった」と話す。衛生部医務課長時には須坂病院の建て替えに関わった。
「無事に務められたのは先輩や同僚、家族のおかげ。一生懸命やってきた。認められ、ありがたい」と話す。現在はリンゴ農家。保護司、河東相嶌神社氏子総代などを務める。母、妻との3人暮らし。子2人、孫5人。詩吟の岳風流師範。
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永井さんは平成7年から5期20年にわたり須坂市議会議員を務め、その間経済文教委員長、合併問題等研究特別委員長、議長、監査委員などを務めた。
経済文教委員長時代は旭ケ丘小大規模改修、東中体育館改築工事など教育環境の整備を推進、議長時代は円滑な運営に尽力した。
「受章は身にあまる光栄なこと。皆様のご支援の賜物であり感謝にたえない。在任中は議員間でも当然意見の対立もあったが、市民のためにという思いで働いてきた。今後も地域のために貢献したい」と話す。現在小山町区長を務める。
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春原さんは中央大学法学部卒業後、昭和40年、東京法務局に入局。以来、長野・岐阜・前橋・鳥取・さいたま・福島の各地方法務局に勤務した。登記・供託課、国の訴訟に対応する訟務部門、会計・総務課など法務局全般にわたる仕事に携わった。40年間勤務し、平成17年に退職した。
印象に残るのは昭和58年に塩尻・岡谷両市間に開通した塩嶺トンネルに関わる行政訴訟。当時長野地方法務局訟務部門にいた春原さんは部付検事らと連携して解決に尽力した。また、前橋地方法務局で会計課長を務めた平成10年、登記事務機のコンピューター化のためのインフラ整備に不眠不休で対応した。モットーは「楽しくなければ職場じゃない」。
春原さんは「受章は先輩、後輩、家族の支援の賜物。単身赴任が長かったため家族への負担もあったが、妻が支えてくれた」と感謝する。現在は法テラス相談員などを務める。
2016-11-05 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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