2017-09-30 07:00 am by 須坂新聞
須坂市下八町前山地籍の、人知れず広がる通称フジバカマ園に、長距離を移動するチョウで知られるアサギマダラが飛来している。0.5haの斜面に500株ほど植えられたフジバカマの甘い香りに誘われ、ふわりふわりと舞っては花にとまり密を吸う姿が風流だ。
ここは、下八町から山新田に通じる林道下八町線の前山共同防除施設の近く。須坂市を一望する絶景が眼下に広がる。もともとは開墾した果樹園だったが、高齢化や有害獣の出没などで荒廃農地になっていた。
同町の住民有志は地主の依頼を受けて3年ほど前から草刈りや抜根などに取り掛かり、昨年から借用。連日整備に通う。フジバカマは原種と園芸種を植え、株分けで増やした。さっそくアサギマダラだけでなくツマグロヒョウモンも姿を見せるようになり、今年も10月中旬ごろまで飛び交う姿を楽しめそうという。
整備に来ていた男性は「再び荒廃農地にはしたくない。素晴らしいロケーションとチョウの姿を楽しめる絶好の場所を大事にしたい」と話していた。
閉園した市内のオープンガーデンからも原種のフジバカマを譲り受けた。多種類の樹木も移し、現在植栽が進む。ガーデンオーナーは「協力して花畑を作る皆さんを応援したい」とする。場所は、須坂技術学園・さくらの杜育豊からさらに林道を上がった所。看板が設置され、車をとめるスペースもある。
2017-09-30 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy