2018-12-08 07:00 am by 須坂新聞
県は来年度から、旧須坂商業高校の南校舎3階と4階を、県立歴史館の収蔵庫として活用する方針。土器や石器などの埋蔵文化財資料を保管する。一方、須坂市は、須商関係者が県に要望した校舎への産業歴史資料館の設置について、30日の市議会一般質問で、市としては考えていないとした。ほかの目的でも校舎を活用しない考え。
旧須商校舎は、共に鉄筋コンクリート造4階建ての北校舎(1985年建設)と南校舎(84年建設)がある。南校舎1、2階部分は現在、県長野養護学校高等部すざか分教室になっているが、そのほかは空いている。
県教育委員会によると南校舎3、4階は計約1,600平方メートル。収蔵庫として利用するに当たっては、大規模な改修は行わず、ドアロックや避難誘導灯などを設ける程度という。
県立歴史館によると千曲市にある同館の収蔵庫が手狭になったことから、校舎を活用することに。県埋蔵文化財センターが県内で発掘し、現在同館に保管している土器や石器などを移す。ほかに、図書も置くという。
一方、市は北校舎1階を子育て支援センターとして活用することを検討したが、改修などに1億円以上の経費がかかることなどから断念したという。三木市長は答弁で、市として「(校舎の)利用計画案は策定しないこととした」と述べた。
産業歴史資料館については、資料などの収集、保存、活用は必要としつつ、子育て支援センターと同様の理由で「設置は考えていない」と述べた。
産業歴史資料館は、須商の創立に関わった製糸業が須坂を発展させた歴史や、産業を支える人材育成に貢献した同校の関連資料などを展示する場として、9月に須商関係者が県教委などに要望書を提出した。
グラウンドや体育館などは当面、須坂創成高校の部活動などで使用する。
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