2019-02-16 07:00 am by 須坂新聞
大学生らが須坂市をフィールドに研究や授業を行い、地域活性化などにつなげる「蔵の町並みキャンパス」の本年度の成果発表会が9日、須坂駅前の市シルキーホールで開かれた。県内外の7校の学生らが、中心市街地の再生や、市立須坂図書館で利用する机と椅子のデザインを提案するなどした。
信州大学工学部建築学科は、市旧小田切家住宅北東側、歴史的町並みが残る春木町から太子町にかけての一帯を調査研究し、再生案を発表した。
細川健さん(3年)は、ごみステーションに着目し、空き家や駐車場を活用して、地区内に数カ所設置すると共に、近くに農産物直売所や託児所、古本カフェを設けることなどで、住民同士の関わりのきっかけづくり、交流促進を図ることなどを提案した。
「ごみ捨ては住民が必ず行う行為なので、それをきっかけに住民同士に必然的に関わりを持たせ、さまざまな年代の住民が深く関わり合いながら、豊かに生活できるようになる」と話した。
信州大学大学院理工学系研究科建築学専攻の学生5人は、須坂図書館で利用する机と椅子をデザインした。
障子の骨組みなどに用いられる組子を参考に、三角形を組み合わせた幅約50cmの棚を作り、2つ並べて板をかけて机にした。上部の三角形は取り外し可能で、展示物や荷物を置ける。板のかけ方を変えることでさまざまな配置ができるという。
「人と人をつなぐ新たな休憩スペースになる」と話した。机と椅子は来年度、須坂図書館に置く。
ほかに、県立大学・県短期大学が、旧小田切家住宅やオープンガーデンなどを撮影して、言葉を添えたポストカードを制作するなどした。
蔵の町並みキャンパス事業は市や、大学などの教育機関、市内企業、団体などでつくる推進協議会が実施している。
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