須高の各施設休館休業相次ぐ

2020-04-25 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon■湯っ蔵んど5月連休明けまで臨時休館
 須坂市の日帰り温泉施設「湯っ蔵んど」(仁礼町)を指定管理する「蔵のさと温泉共同企業体」(熊原勝代表)は、4月22日から5月6日まで、臨時休館している。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、時間短縮営業から変更した。
 国の緊急事態宣言が全国に拡大され、各地で店舗営業が短縮・自粛へ向かう中、来館者と従業員の予防対策の観点から経営判断したものとみられる。
 同企業体を構成する日本レクシーの熊原社長は、地蔵温泉十福の湯(上田市)も経営する。同施設も5月6日まで休館している。
 また、同社が指定管理者として運営する湯のさとちくま白鳥園(千曲市)も5月6日まで休館している。
 湯っ蔵んどは昨年度実績で28万人余が入館している。今年2月後半までは順調とし、3月に入って厳しい状態に変わっていった(同企業体)。従業員は40人。休館中も外販に力を入れる。5月末まで綿半スーパーセンター須坂店(高梨)でオンセン牛乳パンや湯っ蔵んど弁当、花見弁当などを店の厚意で販売する。また、同館でパン類や弁当を市内一円から注文に応じる。
■仙仁温泉岩の湯が臨時休業
 仙仁温泉岩の湯(須坂市仁礼町)は23日から5月6日まで臨時休業している。金井辰巳社長は休業を決めた22日、取材に応じた。連休中も予約が入っているが急きょ対応に追われた。「観光県の長野はクラスター(感染者集団)の発生を警戒している。県独自の休業検討依頼を重く受け止め、観光に携わる企業として、須坂地域の企業市民として、感染者を出さない保証が、絶対がない以上、出すわけにはいかない」と苦渋の色をにじませた。
 これまで、感染症対策として館内に加湿器60個や除菌・消毒用に自動手指消毒器などを設置し「万全の態勢を取っていた」(社長)。
 県の方針が出るまでは「マスク着用の接客を含めて対策をしながら営業継続を考えていた。連休は人が動くので大量発生を心配する県の依頼を重く感じ、従業員を守るためにも休業を決断した」。
 従業員55人。客室18室。2018年の利用者(宿泊者・利用者)は51,700人。宿泊者のリピーター率6割ほど。休業2週間に450人を超える予約が入っていた。予約状況について「4月に入り、キャンセルが出たが、こんな時だから予約できるとの新規もあった」。
■高山村の各旅館も休業
 温泉観光地の高山村の各旅館にも新型コロナウイルス感染症の影響が広がっている。信州高山村観光協会は23日の取材に、会員の宿泊施設18軒のうち、「ほとんどが休業に入った」と説明。中村正敏会長は「昨年の台風19号災害の痛手から立ち直りかけていたところだった。苦しいところだが仕方ない」と受け止めている。
 同観光協会事務局によると、会員を対象に14〜18日実施したアンケート調査では、「4月は相当酷い。(売り上げや宿泊客数が)前年の1割ほどのところもかなりある。(県から休業依頼が出るまでは)少ない客を無理して取るか、いっそうのこと休業するかで悩んでいた会員が多かったようだ」とする。
 政府が全国に拡大した「緊急事態宣言」に合わせて、自主休業を始めた旅館は「問い合わせや予約もあったが、この状況で経済優先というわけにはいかない。スタッフにも感染リスクがある」と、感染防止に協力していく考えを強調。休業は5月6日までの予定だが、延長も「十分にあり得る」と答えた。
 県の方針を受け、急きょ24日からの休業を決めた旅館もある。「来ていただけるお客さまがいる限り営業を止めるのは難しい」と、これまでは積極的なプロモーションをせずに営業を続けてきた。当初は大型連休中も宿泊客を受け入れる予定でいたが、「事態の深刻さを踏まえて休業を決めた。予約されていたお客さまにお断りの電話をしている」と話した。
 同観光協会は今後の対応として、県と市町村が連携して休業に協力した施設に支給する予定の支援金の詳細把握に努めていく。また、収束後の各旅館の事業継続に向け、県や村に対しては、事業規模に沿った支援などについての要望も検討していく方針。中村会長は「村独自の支援も強力に求めていきたい」と語った。

2020-04-25 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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