2021-06-12 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の豊洲小、旭ケ丘小、相森中で2日、災害時に児童生徒を保護者に引き渡すための訓練があった。水害を想定して3校が同じ時間帯に取り組み、有事の際に迅速で安全な対応ができるよう態勢を確認した。
このうち、おととしの台風19号災害で浸水被害を受けた豊洲小(児童146人)では、児童と教職員約160人が参加した。
大雨の影響で千曲川と八木沢川の水位が上がり、市から避難指示が出た―と想定。児童たちは下校準備をして3階の教室などに避難した後、体育館に移動して保護者の迎えを待った。
保護者には、緊急連絡網・安否確認システムを使ってメッセージを配信し、所定の時間に迎えに来てもらった。学級担任が保護者、児童と「引き取り人」確認のやりとりをした後、引き渡した。
6年の安藤澪君は「(水害に対する)不安はあるけど、訓練をしておけば大丈夫」。待機中は、水害時の避難を学ぶ映像も見た。
母親の淳子(あつこ)さんは「こうした訓練はとてもありがたい。(学校が)どうやって子供を引き渡してくれるのか、自分がどう行動したらいいのかが確認できた」と話していた。
豊洲小によると、3校合同の引き渡し訓練は昨年に続き2回目(豊洲小と相森中はおととしから)。両小と相森中には、きょうだい関係の児童生徒がいる家庭もあるため、「合同で開催することに意義がある。災害への意識を高めたい」(豊洲小)とする。
佐藤富美子校長は「児童たちには地域の歴史や風土を理解した上で、豊洲を好きになってほしい。自分の身は自分で守る、ということを勉強していくために防災学習も発展させていきたい」と気を引き締めていた。
2021-06-12 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy