2021-07-17 09:20 am by 須坂新聞
須坂市峰の原高原観光協会が土地所有者の仁礼会から賃借して先ごろ、「飯ごう炊さん調理場」を新設した。6月23日から7月9日にかけて市内小学校の5年生が1泊2日で峰の原高原体験学習(根子岳登山やキャンプファイアー、体験学習など)を行い、2日目の昼食作りに活用した。7月1日は豊洲小と旭ケ丘小がカレーライスを調理して食べた。
飯ごう炊さんの体験は、旧県須坂青年の家が受け入れを停止してから1〜2年ほどできなかった(昨年は新型コロナ感染症により中止)。調理場が欲しいとの声が同協会にも寄せられ、令和2年度の事業で今年春の雪解け早々から工事をして完成した。
こもれびホール南側(テニスコート南側)に設置。約70平方メートル。調理テーブルと水道設備(蛇口6カ所、流し3台)を南北両側に配置。まきや小枝、炭を入れて8列16カ所で加熱調理ができる。
事業費は県観光関連サービス業等生産性向上支援事業や市の補助金、自己資金約600万円(水道設備費を除く)で炊事道具一式やテント等備品を含め整備した。
調理場施設を設置運営する岡本鉄太郎峰の原高原観光協会会長は「児童の自然体験学習なので最初から受け入れペンションの大人が応援はしない。児童は火が起きなかったり、煙で目が痛くもなるが、次第に慣れて体験を楽しむ様子が見られた」と話す。
1日の豊洲小は、鍋に切ったジャガイモやニンジン、タマネギ、水を入れて煮込み、火が通り軟らかくなってからツナ(マグロ類の油漬け缶詰め)やカレーを入れて完成した。
旭ケ丘小は鍋に水を入れて沸騰させ、レトルト食品のカレーを温めた。
飯ごう炊さんは、火にかけて20分ほどで飯ごうのふたが動くので炊き上がりが分かり、蒸らして完成した。
両校とも事前に学校で練習を積み、自信を持って調理に臨んだ。旭ケ丘小の女子は「ご飯のかたさが心配だった。少しかたかったけど食べられた」。男子は「おいしい、うまくできた」。
火力を強めるためまきをナタで割る、まき割りは調理場の隣で。宿泊先ペンションのオーナーらがサポートし、児童も小枝集めやまき割りをした。オーナーは調理が終わった所から火種を一輪車に載せて火力の弱い所に配った。児童はうちわであおいで各自の火力を強めた。
教諭は「うまくご飯が炊けたね。飯ごうを水に漬けておくと洗いやすいよ」とアドバイスした。
2021-07-17 09:20 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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