「小学生会社」が税金納付〜商売体験セミナーに参加の豊丘小6年生

2021-12-18 10:38 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂商工会議所青年部が主催、豊丘小6年生が参加した商売体験セミナー「第15回ジュニアエコノミーカレッジinすざか」はこのほど、同校でまとめの決算発表を行い、利益の一部を「税金」として須坂市に寄付した。
 この事業は、商売体験を通して経済の仕組み、お金の大切さ、商売の楽しさ・難しさを知ってもらうと共に、「自分たちで考え、決定し、行動する」ことを学んでもらうもの。
 例年は多くのチームが参加して須坂商工会館と須坂えびす講会場で実施しているが、昨年はコロナ感染防止のため中止。今年は参加者を豊丘小6年生に絞り、メンバーが同校に出向く「出張ジュニエコ」を初めて行った。
 児童は5人ずつの2チームを作り、仮想の株式会社を設立、社長・財務部長などの役割を決め、2万円を元手に、市内事業所の協力を得てオリジナル商品を開発した。
 そして、11月3日、百々川緑地や臥竜公園で開いた「職業体験フェスティバル〜わーくわくすざか」でブースを構え、株式会社「HAPPY」はマスクとトートバッグ、株式会社「SMILE」はハーバリウム小瓶とキーホルダーの実践販売を行った。
 その結果、2チーム合計で92,700円を売り上げ、利益の中から5,620円を税金として寄付することになった。
 この日はチームごとに決算の数字や、今までの6回のセミナーを通じて学んだこと、楽しかったこと、苦労したことなどを発表、一人ひとりが同青年部の竹内智義会長から修了証書を受け取った。
 児童たちは、学んだことについて「仕事の大変さやお金の大切さを実感した。お金を管理することも重要だと思った。給料はそう簡単にはもらえないこともわかった」、楽しかったことについて「呼び掛けをしたらお客さんが集まってきてくれた。完売できてうれしかった」、苦労したことについて「声を掛けるのがドキドキした。電話の応対や名刺交換とか難しかった」などと感想を発表した。
 続いて、2チームの社長が「須坂市のために役立ててください」と三木正夫市長に目録を手渡し、市長が御礼の言葉を述べた。その中で「いただいた税金を心臓病と闘っている佐久市の小学生中沢維斗君への募金に協力したいと思っています。皆さん、いかがでしょうか」と呼び掛け、全員の賛同を得た。
 なお、児童には自分たちで稼いだお金として1人2,500円程度が分配されることになり、後日受け取るという。

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