市町村と県による協働電子図書館「デジとしょ信州」開始へ

2022-07-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon「市町村と県による協働電子図書館(デジとしょ信州)」のサービスが8月5日に始まる。公共図書館、公民館図書室のウェブサイトにリンクする電子図書館にログインし、読みたい電子書籍を選び、借り、読むことができる。全国初の取り組み。従来のリアルな図書館に加え、デジタルの強みを生かし感染症や災害に影響されない持続可能なサービスの実現を目指す。
 昨年8月、県の先端技術活用推進協議会の中で電子図書館の検討が始まった。2019年の台風19号災害やコロナ禍での入館規制、接触機会を減らす動きを背景に導入した。
 電子図書館のプラットフォームを県立図書館が負担し、電子書籍のコンテンツを77市町村で分担し購入する。
 検討時の課題の一つだったコスト面は、県市町村振興協会の宝くじ助成事業として、初年度は全市町村が負担金なしで参加できるようにした。教育面では、子ども向けの本や英語の本など教育に関わる本を取りそろえて内容を充実させる。運営期間は5年間を想定。5年目に利用の継続性などを見直す。
 4月に発足した運営委員会で利用登録、選書、利用者支援・広報、システムの四つの部会を設け、サービスの基盤を整えている。
 利用可能なコンテンツは18,000点。利用するには地域の図書室や図書館、県立長野図書館での申し込みが必要。一度に貸し出せる電子書籍は2点以内で、期間は7日間。期間を過ぎると自動で返却される。他の利用者の予約がない場合は1回のみ延長できる。
 8月5日午前10時から、オンラインでセレモニーを開く。 
 また「デジとしょ信州」は、デジタル田園都市国家構想の実現を目指す取り組みを募集し表彰する本年度の「夏のDigi田甲子園」で県の候補に選ばれた。国民によるインターネット投票は、8月15日まで内閣官房ホームページから。受賞は有識者の審査後に決定する。

2022-07-30 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。