中学部活動地域移行へ〜須坂市

2022-09-17 09:33 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市議会9月定例会一般質問は5〜8日に行われ、14人が市政をただした。公立中学校の部活動を地域団体や民間事業者に委ねる「地域移行」について、小林雅彦教育長は「(部活動を通して生徒が)目標にたどり着こうと真剣に努力を積み重ねることが大事。子どもにとって大事なものを見失わないように移行していくにはどうしたらいいかを真剣に考えていかないといけない」と述べた。
 市教育委員会によると、現在、市内中学校にある部活動は、運動部が陸上、バレーボール、バスケットボール、サッカー、剣道、卓球、ソフトテニス。文化部は合唱、吹奏楽、美術、技術。学校によって選べるものが異なり、以前はあった部が休部や廃部になっているケースもあるという。
 清水秀一教育次長は地域移行により、教員の働き方改革をはじめ「専門の指導者や指導体制が整えば、これまではできなかった種目や文化活動にチャレンジしたり、今まで以上に競技力や技術力を高めたりすることができる」と期待。
 一方で「教員の献身的な努力によって部活動が成り立ってきた」とし、「指導者の人件費をどう負担していくのかは大きな課題。(教員との関わりが減り)子どもたちの様子が見えにくくなる可能性もある」と答えた。
 指導者の質については、学校活動としての部活動では「競技力の向上以上に教育的な配慮が指導者に求められ、子どもたちの人格形成に大きな役割を果たしてきた」と説明。「地域移行に際しても、子どもたちを指導することの本質的な目的を指導する方々に伝えていく必要がある」とした。
 小林教育長は「これまでの部活動を根底から見直す大改革。学校や教育委員会だけの問題ではなく、地域のスポーツや文化活動をどうしていくのか、という大きなテーマにつながっている」と答弁。
 「既に市スポーツ協会や市文化芸術協会の役員の皆さまとも情報を共有し、今後の検討について協力をお願いした」とし、今後、先進自治体の事例や関係者の意見を踏まえながら「検討を進めていきたい」と述べた。
 堀内章一、古家敏男両議員が質問した。

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