須坂市が「敬老の日」で祝賀訪問

2022-09-17 09:36 am by 須坂新聞

お知らせ icon 9月19日の「敬老の日」に合わせて、須坂市は10日を中心に、男女の最高齢者、今年度中に100歳となる市民、高齢者施設などを祝賀訪問した。
 10日現在、女性の市内最高齢は本郷町の総合福祉施設「須坂やすらぎの園・老人保健施設」に入所している湯本きくよさん(自宅は塩川町)で、1917(大正6)年2月3日生まれの105歳。今年初めて最高齢となった。
 男性の市内最高齢は豊丘町の市川進さんで1917(大正6)年10月3日生まれの104歳。3年連続で最高齢となった。
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 湯本きくよさんへの祝い状と記念品の贈呈式は7日、同施設で行われ、山浦則彦・副総合施設長が、三木正夫市長名の「市民の皆様とともにお喜び申し上げます。多年須坂市発展に尽くされたことに対し深く感謝いたします。今後とも末永いお幸せをお祈り申し上げます」と記した祝い状を代読、記念品と共に手渡した。
 これに対して、きくよさんは、マスク越しながらも、皆に聞こえる声で「ありがとうございます」と答えた。 贈呈式には長女の雅子さん(塩川町)、孫娘の智美さん(北旭ケ丘町)が出席。式後は手を取り合いながら、長寿と再会を喜び合っていた。
 きくよさんは山ノ内町出身。同町の卓二さん(1999年10月1日に84歳で他界)と結婚して二女をもうけ、同町で仕事(助産師)と家庭を両立。須坂市には30年ほど前に移住し、5人の孫や3人のひ孫の成長を楽しみに生活、同施設には2021年2月から入所している。
 施設職員によれば、きくよさんは、耳は遠くなったものの、補聴器や筆談で全ての会話が理解でき、三食をきちんと食べ、新聞を読んだり、テレビを見たり、リハビリをしたりと105歳とは思えないしっかりとした生活を送っているという。
 また、雅子さんと智美さんは「おばあちゃんが須坂で一番の長寿と聞いてびっくりしています。好き嫌いなく食べ、花が大好きで、庭でいろいろな花を育てていた。コロナ以降はリモートでしか会えず、今年5月にちょっと面会できただけだったので、今日は長く一緒にいられてうれしかった」と喜んでいた。
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 市川進さんへの祝賀訪問は、進さんが週3日通う村石町のデイサービスセンター「ぬくもり園」(市社会福祉協議会が運営)で行われ、三木市長が祝福の言葉と共に祝い状と記念品を手渡した。
 これに対して、進さんは大きな声で「ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、利用者や職員から大きな拍手が送られた。
 進さんは豊丘町の出身。子ども(死別を含む)4人、孫5人、ひ孫5人。現在は三男夫妻の誠さん、昌子さんと暮らす。
 進さんは2018年5月のテレビ番組「林修の今でしょ!講座」で“100歳のご長寿さん”として全国放送され、当時の本紙でも須坂を代表する健康長寿者として紹介した。
 現在も、当時の記事「身の回りのことはほとんど自分で行い、三食をきちんと食べ、大好きな卵を毎日数個は口にする」と変わることなく、目も耳も良好で新聞や本を読み、病気もほとんどしない元気な生活を送っている。
 ぬくもり園には月・水・土曜日に通所。入浴したり、おしゃべりやレクリエーションを楽しむ。時には習字をたしなみ、同園が善光寺御開帳の回向柱を模して作った工作物に書かれた「善光寺」は進さんの字。進さんは「これからもみんなと楽しくやっていきたい」と笑顔で話していた。
 進さんが男性最高齢者になった一昨年、100歳を超える人が立って賞状を受け取る場面に初めて遭遇して驚いたが、今年もとても104歳とは思えない立ち振る舞い。記者が「賞状を持った写真を撮らせてください」と話し掛けると、「マスクはとった方がいいかな」と、そんな気遣いまで見せてくれた。

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